こんな会社は潰れます~その111
前回、営業時間が長くて問題だと言っていますが、
長けりゃいいってもんじゃありません
営業時間というのは、立地や料理内容によって変わります
例えば失敗していた例として、
モーニングの専門店が夜の営業をして、お客さんが来ず、労働時間過多と売上減で店主が体調を崩しました
これは、モーニングの簡単なパンや揚げ物の安いイメージがつきすぎていて、ディナーとしては物足りない印象がぬぐい去れなかったことです
ラーメン屋さんというのは、ランチは昼食としてのラーメン、ディナーは個人もそうですが、ファミリーでもお腹を満たしますし、深夜帯は幹線道路沿いということもあり、トラックの運転手などが小腹を空かせて利用するというもので、
それぞれ目的客で成り立っています
つまり、3つの時間帯のどれかを除くと売上が大きく減少します
よく、客席回転率で考えますが、20席が1日3回転するとなると、客単価1500円では、
20×3×1500=90,000円
1日9万円で30日営業すると270万円です
前述したとおり、月300万円が目標とするこのお店にとっては、
どの時間帯も閉めることはできないことが分かります
アルバイトが常時安定していれば問題ありませんが、人が揃わなければ、オーナー自らがシフトに入らなくてはなりませんし、それでも人が足らなければ、旦那さんと奥さんが時間帯をずらしてシフトに入るという負担も出てきます
でも、生きていくためには仕方がないことですがね
自営業にはブラック企業なんて言葉はありません
では