こんな会社は潰れます~その113
この元社員は和食の料理人なので、ラーメンだけでは物足らず、ディナータイムを中心に総菜というか、副菜の提供もはじめます
ラーメン店でこういった料理を提供するところは少なく、たまたまでしょうが、ラーメン居酒屋風の店舗となり、ますます評判となりました
たまに、昼と夜のメニューをガラッと変えて、営業するお店がありますが、ラーメン店とうのは、昼でも夜でも需要がある上に、さらに、アルコールに合う料理を提供することはとても強みになります
郊外型とはいえ、お酒を飲まれるお客さんも多いわけで、〆の一杯も提供できるラーメン店は評判となるわけです
しかし、あくまでも主力のラーメンがあっての副菜がお客さんにうけているとうことを元社員は理解していたのでしょうか?
ラーメンとその他の売上で客単価もあがり、順調に売上が推移するようになると、元社員にも余裕が生まれます
そうすると、こだわりというか、夢をかなえたいという思いが再燃してくるのでしょうか、
『やっぱり惣菜の店がやりたいなぁ』
しかも、副菜を提供していることはお客さんに好評で、固定客もできます
店主『惣菜を中心とした店をやりたいんだけどどうかな?』
客『いいんじゃないの?店長、腕あるし』
このお客さんの真意はどういったものであったかは不明ですが…
うちの会社の社員との関係を断ち、不本意でありながらやっているラーメン店はますます売上が上がり、どんどん勘違いしていきます
『やっぱ俺って商売の才能があるかも』
そして、とんでもない決断を下します
では