消費税はノーマークだった

こんな会社は潰れます~その118

 

 

 

 

 

 

久々に現会社の話題です

 

最近書かなかったのも、相変わらず状況がよくないからであって、会社は悪くなる一方です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近わかったんですが、どうやら、

消費税を滞納していることが判明しました(僕調べ)

 

 

税務署が最近来ていたから、何かあるのでは、とは思っていましたが、

気づきませんでした(笑)

ほとんどの社員は知らないと思うけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

超あたりまえの話ですが、商品には消費税を含んだ金額をお客さんから徴収するので、よく『1000円ぽっきりでいいよ』といっても、実際は手元に925円しか残らず、およそ75円ほどが消費税になります

 

 

これは、預かり消費税なので、当然、税金として払わなくてはなりません

 

 

 

 

 

 

ところが、現状、売上金を給与・支払いにそのまま回しても足らない状況なので、

預かり消費税も使い込んでいるのです

 

 

ただ、使い込んでいるからといって、ただちに犯罪というわけではなく、一定期間内に支払えばよいのですがね…

 

 

 

 

 

 

完全に金銭感覚がマヒしてしまっているため、『ないものは払えない』と開き直っている始末です

 

 

 

以前は固定資産税の滞納で一時期差し押さえされている物件もありましたが、今度は、消費税でも差し押さえられている物件もあるみたいです

 

僕は直接見たことないんですが、店舗の営業に差し支えたらいけないので、見えないところにシールみたいに貼っているらしいです

 

 

 

 

役員たちは、この状況でも偉そうにしているので情けない限りです

 

 

 

 

 

 

 

社員が知ったら、辞めるよね

 

 

 

では

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑪

 

こんな会社は潰れます~その117

 

 

 

商品コンセプトを変更してしまったため、売上が激減しまった元社員のお店

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハッキリ言って何をしてもダメなんですが、もう少し、ダメ出しをします

 

 

 

 

営業時間の変更です

 

 

 

 

 

 

以前、長い営業時間がネックとなり、十分な労働環境が得られないことを不満に思っていた店主は、

 

深夜帯の営業をこの機会に辞めてしまいます

 

 

 

11:00から20:00の営業時間にして、店主らの負担を軽減しようとたくらんでいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのに、収支計画では、1日4回転を見込んでいました

 

 

 

いったい、営業時間を短くして、どこにピークが来ると目論んでいたのでしょうか?

 

 

 

 

予測ですが、

テイクアウト専門店なので、昼食用に10:00、イートインもできるので12:00、夕食用に17:00、イートインで19:00とか…

 

 

敗因の一つとして、テイクアウト専門店ながら客席回転率を上げるため、イートインも可能にしたところです

 

 

 

 

前述したとおり、お客さんは『ながら客』ではなく、『目的客』なので、

 

テイクアウト専門店をもし謳うのならば、もっと特化した店舗作りをしないといけないということです

 

 

 

 

 

何年も通常の店(イートイン)でしか経験がないが故に、中途半端なイートインがお客さんに伝わらなかったのです

 

 

 

 

 

成功体験が失敗を生んでしまった(良い?)悪い例です

 

 

 

あと、飲食専門の会社に所属していたので、客席回転率とか、ことばだけは知っていて、頭でっかちだったこともあります…

 

 

 

成功者だったのに、残念でした

 

こうして、深夜帯の売上だけでも月100万円近くあったわけですから、独自の考えにとらわれすぎ、みすみす捨ててしまいました

 

 

 

では

目的客とながら客

こんな会社は潰れます~その116

 

 

 

 

ちょっと話はそれますが…

 

よく、たまたま通りかかったお店に入った、とか聞きます

 

 

 

 

 

僕の持論ですが、お客さんって、海に泳いでいる魚みたいなものだと思っています

 

 

お店の人は釣り針に餌をつけて、お客さんが餌に食いつくのを待つ、というのがイメージとしてぴったりだと思っているのです

 

 

 

 

 

 

だから、

たまたま、店の前を通りかかったとしても、餌に魅力がなければ通り過ぎてしまうでしょう

 

 

 

 

 

 

 

人通りが多いとか、立地が良い状況のなかで、

目の前にたくさんのお客さんが歩いているからといって、それが自分のお客さんではないのです

 

 

僕も昔、出店に携わったときに、こんなに良い立地なのに何でお客さんが来ないんだろうという失敗があります

 

 

 

 

 

 

 

 

釣りをしようと思っても、餌が違えば全く釣れないということに気づかないのです

 

 

 

 

 

ながら客(目的客と対比したことばとします)でも、元々、何が食べたいというのはあらかじめ決まっていて、目の前においしい餌があったから来店したといこと、

 

来店動機は目的客となんら変わらないということです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前述した、元社員のお店はラーメン屋、

 

元々、多くのお客さんが潜在的に思っている、『ラーメンでもいいや』という目的にかなっているお店だったのです

 

 

誰でもチョイスできるような無難な料理の店が必ずしも良い店とはいえませんが、生き残ってる店が多いのは確かです

 

 

 

 

餌を変えたことに気づかない愚かな店主が、『なんで食いつかないのだろう』と悩んだとしても、原因が分からないから解決できませんね

 

 

 

では

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑩

こんな会社は潰れます~その115

 

 

 

さて、彼のお店が何故失敗したのかというと、

 

まず、お客さんのことを誤解していた、ということです

 

 

 

 

 

彼は完全に、『お客さんは自分のお客さんだと思い込んでいて、多少無理なことを言ってもわかってくれる』とでも思っていたのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

確かに俺の味がわからない奴は来なくていい、というお店はあるにありますが、これは、

 

コアなお客さんしかいなくても、その味を求めるユーザーが、一定数存在してはじめて商売が成り立つ、というものなので、商品が変わっても支持されることを保証したものではないのです

 

 

 

 

 

ラーメンにプラス総菜があって魅力あるお店だったのに、メインのラーメンがなくなってしまっては、惣菜だけで来店する目的にはなりません

 

ラーメンの目的で来店するお客さんはやっぱりラーメンでしか満たされません

 

 

 

 

 

 

お客さんだって、惣菜専門店をする、といっても、まさか店構えを変え、ラーメンがなくなるなど思っていなかったと思います

 

 

 

 

あるいは、『あー、この店終わったな…』というお客さんも多数いたのではないでしょうか

 

 

 

サイレントマジョリティ、の存在を彼は理解していなかった、というか、傲慢になっていて、耳に届かなかったのでしょう

 

『お客さんのいいんじゃないの?』ということばはあてにできませんね

 

 

 

 

こうした日々の売上をうけ、『ラーメンはじめました』、と宣伝するもお客さんは戻りませんでした

 

 

 

以前の店よりも、多く雇ったアルバイトも仕事がありません

 

 

 

では

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑨

こんな会社は潰れます~その114

 

 

 

元社員のラーメン店は、総菜専門店に生まれ変わります

 

テイクアウト専門ですが、店内で好きな惣菜をチョイスして食べることができるというコンセプトのお店です

 

 

経営の才能があると思い込んでいる元社員は、銀行への収支計画の資料に1か月600万円の売上見込みで提出します

 

この辺はまた聞きなので推測にすぎませんが、

 

 

 

 

 

客単価を1600円に設定、1日4回転、客席数30席で1か月の売上を計算すると、

 

1600×30×4×30

=5,760,000

 

これでも600万円には満たないですが、

かなり強気の売上設定です

 

 

 

これが、正しいか間違っているかは、実際の売上をみて検証しなければなりません

 

 

 

 

 

2週間ほど、閉めて、内装・外装・厨房機器など、そして、新規スタッフの採用・教育にあてオープンしました

 

費用は500から600万円だったと聞いていますが、もう少しかかっているかもしれません

 

なんせ、ここで奥さんも椅子などこだわりを見せたため、予算オーバーしたようです

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、オープンです

 

 

 

 

 

 

 

…オープン初日の売上は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1万円に満たなかった、と推測しています

 

 

 

 

 

 

 

いろんな意味で驚きでしょう

 

報告はされていないので定かではありませんが、その1か月の売上は30万円あったかどうかではないかと思います

 

 

 

 

600万円の売上を見込むどころか、既存の売上の10分の1になったわけですから…

 

 

急いでラーメンを復活させるのですが、お客さんは戻りません

 

しばらくは、呆然とお客さんのいない店内を眺めていたようです

 

 

『どうして、お客さんは来ないんだろう?』

 

 

 

わかる術はないですね

 

 

 

では

成功したのは誰のおかげ⑧

こんな会社は潰れます~その113

 

 

 

 

この元社員は和食の料理人なので、ラーメンだけでは物足らず、ディナータイムを中心に総菜というか、副菜の提供もはじめます

 

 

ラーメン店でこういった料理を提供するところは少なく、たまたまでしょうが、ラーメン居酒屋風の店舗となり、ますます評判となりました

 

 

たまに、昼と夜のメニューをガラッと変えて、営業するお店がありますが、ラーメン店とうのは、昼でも夜でも需要がある上に、さらに、アルコールに合う料理を提供することはとても強みになります

 

 

郊外型とはいえ、お酒を飲まれるお客さんも多いわけで、〆の一杯も提供できるラーメン店は評判となるわけです

 

 

 

 

 

 

しかし、あくまでも主力のラーメンがあっての副菜がお客さんにうけているとうことを元社員は理解していたのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

ラーメンとその他の売上で客単価もあがり、順調に売上が推移するようになると、元社員にも余裕が生まれます

 

 

 

 

 

 

そうすると、こだわりというか、夢をかなえたいという思いが再燃してくるのでしょうか、

 

『やっぱり惣菜の店がやりたいなぁ』

 

 

 

 

 

しかも、副菜を提供していることはお客さんに好評で、固定客もできます

 

店主『惣菜を中心とした店をやりたいんだけどどうかな?』

 

客『いいんじゃないの?店長、腕あるし』

 

このお客さんの真意はどういったものであったかは不明ですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの会社の社員との関係を断ち、不本意でありながらやっているラーメン店はますます売上が上がり、どんどん勘違いしていきます

 

 

 

 

 

『やっぱ俺って商売の才能があるかも』

 

 

 

そして、とんでもない決断を下します

 

 

 

では

成功したのは誰のおかげ⑦

こんな会社は潰れます~その112

 

 

さて、少しづつ雲行きが怪しくなってきたと思いますが、まだまだ元社員の店は順調でした

 

 

うちのお店には、クラスターと呼んでいますが、ひとつの広い土地に複数の店舗を作り、相乗効果を期待したものがあります

 

全てを自社で行うわけではなく、一部はテナントとしてやってもらっていますが、そのうちのひとつをこの元社員が引き取ったというわけです

 

 

 

 

 

現社員もその集合店舗内にいますので、当然ながら交流があります

双方の店舗はアイドルタイム内にお互いの店に食事に行くので、割引もあるのですが、わずかながら売上が立つのでメリットがあります

 

 

 

 

 

 

ところが、元社員の奥さんは、毎日がしんどかったんでしょうか、

その交流を断ってしまいます

 

 

 

 

あるとき、うちの店長のもとに、怒鳴りこんできたのです

『アイドルタイムに長居されるから休めない、割引も負担だ』

 

 

これは、全くもって、八つ当たりに近いもので、割引も利用時間も制限すればいいだけなのです

 

そもそも、午後3時や4時に来るお客さんはまばらで、でも水道光熱費を考えれば、割引をしても元が取れるのです

 

 

 

 

店長は呆れて、その店を利用するのはやめようという話になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも…

 

 

そもそも売上があるのは、このクラスターのおかげであることをお忘れでないですか?

 

 

 

 

しかし、まわりへの感謝を忘れても、売上は順調なので、どんどん孤立していきます

 

 

 

 

 

 

では