成功したのは誰のおかげ⑲

こんな会社は潰れます~その129

 

 

 

さて、この元社員が、空いている部分を有効活用して少しでも売上増進に繋げたいと思った取り組みは、

 

 

 

 

 

 

カラオケルームあります、のうたい文句でした

 

 

 

 

店舗は実は2階建てで、外観は喫茶店風

 

飲食店をやるなら宴会需要が取り込める、2階に宴会場がもうけられるので、団体宴会もできることで、売上も安定する

 

 

 

 

 

 

 

利用がないんですね…ランチもまずいから

 

 

 

 

普通なら、ランチとディナーの両方の売上をいかに上げるかを考えるのですが、せっかくある2階がもったいない、カラオケも1台契約しているので、使わなくても利用料が月々かかる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ、アイドルタイムにカラオケルームとして2階を売ろう!

 

 

 

…安易な考えですね…

 

現状を考えれば、カラオケという業界は非常に競争激化しています

 

かつては謳歌していたシダックスも縮小を余儀なくされ、まねきねこが勢いを増すなか、

 

 

 

 

 

 

雰囲気もくそもない、選曲も限られる1台しかないカラオケ屋に何の魅力があるのだろうか

 

 

わざわざチラシまで掲載して宣伝しますが、当然売れません

 

 

 

 

 

 

何度も言いますが外観は喫茶店、看板は見にくいし、何売ってるかわからない和食店、あ、ラーメンもやってる、カラオケもあるらしいぞ…

 

 

 

 

 

いったい…

 

 

何屋さんですか?なんでもあるのが売りなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

遊休資産の活用どころか、本業に影響を与えていると考えざるを得ません

 

 

 

 

前述したとおり、才能がなければ、遊休資産は眠らせておくほうが無難なのです

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑱

こんな会社は潰れます~その128

 

 

 

 

 

店舗イメージと料理内容が合わないだけでなく、

 

味もお客さんに言われるがままにコロコロと変え、

 

こだわりもなくなった、ただ塩辛く、安いだけの店になり下がってしまいました

 

 

 

ディナーメニューにはこだわりの品を何品か用意していましたが、昼のまずいイメージでは来店に繋がりません

 

一般のお客さんも去って行ってしまいます

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで、本来ならば、営業時間や、メニュー内容、客単価の昼夜のバランスなどを再考し、

 

普通のお客さんが安心して、来店できる店を目指さないといけません

 

 

 

 

 

 

 

 

ところが、抜本的な取り組みをするどころか、

 

また会社員だったころの悪い癖が出ます

 

 

それは、

 

 

 

 

 

空いている空間を有効利用するということです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この考え方自体は悪い考えではなく、会社では複数店舗を構えているので、その中で、

遊休資産の活用ということを、グループの力を使って行うというものです

 

 

 

 

 

でもね、

 

 

 

 

 

 

 

そのまま寝かしといたほうが大体は良いのです

 

 

確かに家賃やリースとかはかかりませんが、その空間を動かせば、人件費もかかるし、

 

余分な水光熱費や経費もかかります

 

 

 

 

 

 

 

無駄とはわかりますが、その分、本業に力を入れて、売上増進に邁進したほうがよいのです

 

 

 

そもそも、サラリーマンがやっている仕事なんてそんなもんで、わざわざ、使っていない施設を動かして利益を上げようなんて思いません

 

 

 

 

 

ところが、うちの社長は、経営者意識を持て、とか言って、無理して稼働させようとし、結果、失敗に終わり、社員を疲弊するだけなのです

 

 

 

 

 

 

 

 

話はずれましたが、この元社員が何をしたかは、次回に

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑰

こんな会社は潰れます~その127

 

 

 

前回の反省を生かすべく、惣菜だけでは無理と考え、和食とラーメンを出す店で、心機一転、出店した元社員ですが、

 

 

 

 

 

 

思ったようにお客さんが入らないので、急速に迷走していきます

 

 

 

一度、店に行ったことがあると、前述しましたが、オープンして1カ月してからでしょうか、メニューを見ると、

 

 

 

 

 

ランチ500円(税込)…

 

オープン当初はもう少し高い値段設定だったと思うんですが、お客さんに500円だったらくるよ、みたいに言われたようで、

 

 

 

 

 

 

こだわりの味を500円で提供するのか…

 

 

ひとつの販売促進と考えてなら理解できますが、メニュー表を見る限り、メインとなっていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題はそれだけでなく、味なんですね…

 

 

実際にランチを食します

 

 

 

 

 

 

…ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しょっぱいぞ??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元社員によると、この店に来るお客さんはいわゆる労働者風の人が多いようで、

 

実際、作業着を着たお客さんで店内は埋まっています

 

 

 

 

オープン当初は薄味だったらしいのですが、お客さんから、

 

『兄ちゃん、味が薄すぎるよ、もっと濃くしないとお客さん来ないよ』

 

と、言われるがままにどんどん味を濃くしたそうなのです

 

 

 

 

 

確かに、汗水たらして仕事をする人たちにとっては、塩分が必要なので、塩辛いものが必要だとはわかるのですが、

 

 

 

どう考えても味見してない、ただ、塩辛いだけの料理になっていました

 

 

 

 

 

 

人の言うことに耳を傾けなかった店主が、大切な味を簡単に変えてしまうことになり、

 

 

自信がなくなるとこうなってしまうのか

っていうカンジです

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑯

こんな会社は潰れます~その126

 

 

 

続いて、新店舗のメニュー構成です

 

 

 

 

 

前述の立地条件から、深夜帯の交通量が少ないため、ラーメン店の立地としては不向きだったのですが、

 

店主はやっぱり、ラーメン店ではなく、和食の店にするのです

 

立地がどうこういうのではなく、和食とラーメンのお店をコンセプトにします

 

 

 

 

 

 

 

 

立地を再考して、ラーメン店で勝負すればよかったのに

 

 

それはともかく、前回の反省を生かすなら、店舗の外観から料理内容がイメージできる店でないと難しいと思うのですが、

 

 

 

 

 

手仕事の店、みたいな店名にします

 

 

 

 

 

 

 

手間暇をかけて料理を作ったことをアピールしたいという狙いはわかるのですが、

 

 

店名に和食という言葉を入れないと何のお店かわかりにくい

 

 

 

 

 

 

 

 

…ちっとも前回のお店の失敗を生かしていないと思うのです

 

しかも、ラーメンののぼりもあるから、ますますわかりにくい

 

 

 

 

 

 

 

 

外観は2階建ての喫茶店風、飲食店であることはわかりますが、道路より奥まったところにあるが、

 

道路沿いの看板もインパクトがない

 

 

食事目的のお客さんも通り過ぎてしまいます

 

 

 

 

 

 

 

 

オープンして、一度行ったことがあるんですが、メニューは豊富、ラーメンもある

でもお客さんはもうひとつ…

 

うまくいっているカンジはありませんでした

 

だんだん店主は自信をなくしていき、価格帯、味など、コンセプトにズレが出てきます

 

 

 

 

 

 

それは次回に

 

 

では

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑮

こんな会社は潰れます~その125

 

 

 

元社員が場所を変えて再度出店しましたが、売上は…

 

 

 

 

 

半分以下の200万円に満たなかったと思います

 

 

 

 

 

 

 

 

元々300万から400万円くらいあったラーメン店を、借金して店を改装し失敗、家賃も払えなくなり、黙って家賃の安いところに移転、再度借金をして出店するも、見込んだ売上はかなえられません

 

 

 

 

 

 

 

 

何故か?

 

 

立地が悪いから家賃が安いということ、

 

そして

 

店舗の外観と料理内容がお客さんのなかでイメージができないのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回のお店ですが、

 

外観は昔の喫茶店風、スーパーの隣という立地であるが完全に裏側なので、買い物客から店が見えにくい、また、幹線道路沿いにあるといっても奥まった場所にあり、道路からも少し見えにくい、通行量はあるが生活道なので、飲食目的のお店は流行りにくい

 

 

まず、あまり良い立地には思えないという所です

 

家賃が30万から20万円に減額したからといっても、この30万円が破格だったわけで、家賃のメリットが出る立地ではなかったといことです

 

 

 

 

あと、料理は和食、そしてラーメンもある、このメニュー構成は悪くありません

しかし、

 

前回のラーメン店で3分の1近くの売上を占めていた深夜帯の営業をしていないということ、ただ仮に営業していたとしても、生活道なので深夜の交通量は少ないので、営業としては成り立たないでしょう

 

 

 

 

 

 

つまり、前回の店でお客さんが3回転していたときと比べるとその半分しか稼働していないということもあり、売上が200万円に満たなかったとしても不思議ではなく、妥当な数字と言えます

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成功したのは誰のおかげ⑭

こんな会社は潰れます~その124

 

 

 

 

元社員のさらなる裏切りとは…

 

 

 

 

 

 

 

現状の店舗を閉めて、新たな場所で店舗を出店するということです

 

家賃も何カ月か滞納しているのに…です

 

 

 

 

 

 

 

通常ならば損害賠償請求、といった状況ですが、

 

今までのうちの甘々な対応をみてもわかるように、不問というカタチになります

 

 

 

社員に示しがつかないですね

自分にも身内にも甘い

 

 

 

 

 

 

 

まあ、それで移転も決まったのですが、元社員には、

『今度は成功する』という確信があったようです

 

普通に考えれば、さらに借金をしてうまくいくはずがないと思うところですが、会社が経営する場合はその限りではありません、それは、

 

 

 

 

家賃が安くなることです

 

 

おそらく、前の家賃が格安で30万円だったのですが、それより安く20万ほどではなかったかと考えます

 

 

 

 

 

銀行への借り入れの際、家賃などの初期条件が下がれば、銀行は融資しやすくなります

会社じゃなく、個人店だけどね…

 

 

 

 

 

 

立地はどうか、

 

同じような幹線道路沿いであるのですが、少し田舎、交通量は半分以上、3分の2といったところですが、

 

大型スーパーの出店があり、その裏の空き店舗に移るということでした

 

 

 

スーパーの出店により、ランチ・ディナーともに集客が見込める

 

 

このようなことから出店を決めたようです

 

 

 

 

 

 

コンセプトは和食、今度はラーメンも最初からメニューに入れて、

 

 

『前回の改装は悪い夢だったのだ、何か勘違いをしていた』と心機一転、臨みます

 

 

 

 

次回に続きます

 

 

では

 

 

成功したのは誰のおかげ⑬

こんな会社は潰れます~その123

 

 

 

 

人に感謝や助言を求めず、リニューアルに失敗した元社員

 

 

惣菜店のままの外観で、急遽、ラーメンを復活させるも、深夜の時間帯は閉めたままなので、三分の一の売上は捨てているので、

 

月商100万円に満たなかったと思います

 

 

 

 

 

 

数百万円かけて改装して、売上が下がるという、最悪の事態を引き起こしてます

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、傲慢さからか、元社員が辞めたあと、毎年年賀状のやりとりをしていましたが、店舗が軌道に乗ってきてからは、来なくなりました

 

まあ、それはそれで、特に気にしませんでしたが、リニューアル後の年始、久しぶりに年賀状が届きました

 

おそらく基本に戻って、かつての顧客へのDMや、知人への周知にも取り組んだでしょうが、

 

 

 

失った信用は戻りませんね

もう遅いよと思いました

 

 

 

 

 

それにもまして、

客が来ない理由がわかってないんだから…

 

さっさとラーメン店の外観に戻せば、まだ、可能性はあったと思いますが、プライドが許さなかったのでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、家賃も滞納するようになります

 

 

彼は元社員とういうだけでなく、社長の遠縁にあたるらしく、それで格安の家賃にしてもらったようなんですが、それでも払えません

 

 

 

 

 

 

 

どんどん孤立していくこの元社員、

 

 

改装時には『ちょっと外観や内装をいじるから、数日店を閉めたい』と、

社長に嘘をついていたんです

 

 

 

 

反対されるから

 

オープン日が決まって、『実は…』みたいなカンジでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

彼は、さらなる裏切り行為をすることになるのです

 

 

 

 

それは次回に続きます

 

 

 

では