会社にお金がなければすることは決まっている①

こんな会社は潰れます~その150

 

 

 

 

詐欺に騙されたことに気付かず、というか、認めようとしないのか…

 

 

 

わからないんだな、これが…」

 

 

 

 

 

いまだに、社長は、

『今日、お金が振り込まれるらしい』

 

 

といって喜び、社員に言い回り、結局、入らないという日が続いています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも、大体、先方の詐欺集団から連絡があるのは、木曜日あたりで、

 

 

木曜日に融資が実行される→なんらかの理由で金曜日になります→なんだかんだで、金曜日の15時までに間に合わない

 

 

 

 

ということを繰り返しています(笑)

 

 

 

 

何故、月曜日から実行してくれないんだ?と普通思いますよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつまでもそんなことをやっていられるわけでもなく、

 

 

息子の専務が財務をやっているが、社長はまったくノータッチで息子に任せきり、挙句の果てに詐欺に騙されるという状況のなか、

 

専務『もう待てないから、こっちはこっちで進めていくよ』

 

 

社長『お金が入るのは間違いないから、お前はお前で進めておいてくれ、仮にもめても、違約金でもなんでも払えばいいんだから』

 

 

 

 

 

 

ということで、今年に入り、一応社長に了承は得ているとはいえ、専務はある決断をします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社の収益の大半を占めるホテル事業部の完全売却を前提に、相手先を探すことになりました

 

 

 

 

では

 

夢みたいな話はない⑩

こんな会社は潰れます~その149

 

 

 

 

 

 

 

 その詐欺集団についてですが、 その契約書を一瞥したことがあるのですね

 

 

 

そのエージェントは在日韓国人でなる法人で、しかも、

 

韓国内では法にのっとると謳いながら、日本国内ではそうとは限らないと書いてありました

 

 

 

 

 

 

そもそも逃げの手を打ってきているじゃないか

 

 

よくある話ですが、不法行為を承知で契約した場合、

 

詐欺だと訴えたところで、契約書自体が無効じゃないか、という話にもなります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな怪しい話だと知りながら、60億円という金額に惹かれ、1年以上なんだかんだで詐欺集団から時間稼ぎをされていました

 

 

 

 

本来なら去年の6月で実行される予定でしたから!

 

その間、給料は遅れる、業者への支払いは遅れる、消費税や固定資産税などの税金も滞納したまま、

 

 

 

なのに、

 

 

 

 

社長、

『お金がもうすぐ入るから、もっとも効果のある投資を考えておけ』とか、

 

 

『今年のボーナスは期待しとけよ』とか、

 

 

『昇進・昇給はもちろんするよ、これから大改革をするから』とか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

詐欺の話に乗って、大きな話を社員にしつつ、平然と給料を遅らせる…

 

 

 

こんな会社あるのか!?

 

 

 

 

 

実情を知ったら、社員は職場放棄だよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近になって、会議の中で、

 

社長『60億円ということばが、独り歩きしているけど、あんまり言わないでな』と言っていましたが、

 

 

全社員『お前だよ!!!』

 

心の中で総突っ込みしました(笑)

 

 

 

 

 

 

 

夢みたいな話はないです

 

 

 

 

では

 

 

 

 

夢みたいな話はない⑨

 こんな会社は潰れます~その148

 

 

 

詐欺集団は少額ながら、請求は続きます

 

『A社がなんだかんだで遅れているので、B社にしてみてはどうかと思います』

 

『申し訳ありませんが、システムの変更のために70万円用意していただいたらと思います』

 

 

 

 

75万6000円のお支払です

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウイルスの除去に手間がかかっていまして、今のままでもいいのですが、時間がかかるかも知れません』

 

『現状の契約では直接御社の口座に入金ができないのですが、できるようになれば、諸事情は改善される可能性があります』

 

 

『口座開設費用で50万円必要となります』

 

 

 

54万円のお支払です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらに時間にないことがよいことに、足元を見られ、少しずつ支払が発生していきます

 

社長も社員に公言している手前、早く経営改善をしたい焦りもあり、どんどん盲目になっていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果800万円くらい支払っています

 

 

うちは銀行への返済金どころか、月によっては業者への支払いや従業員の給与も遅れている現状があるのです

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、どんどんどんどん苦しくなっていくわけです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログを読んでいる方から見れば、そんな嘘みたいな話なんて…と思うかもしれませんが、

 

 

 

事実なんです

 

 

 

 

しかも、さらにお人よしだと思うのは…

 

『5月末にお金が入らないと本当にやばいから、5億円だけでも振り込んでください』

 

 

 

 

こちらの手の内をべらべら教えているもんだから、相手の思うがまです

 

 

 

 

 

うちの会社が潰れるまでの時間稼ぎをしていることは明白ですね

 

 

 

 

では

夢みたいな話はない⑧

 こんな会社は潰れます~その147

 

 

 

さて、詐欺集団のメリットとして、手数料を取る、というものがあると前述しましたが、それはどんなものでしょうか?

 

 

 

 

まず、最初にわずか2万円で宝くじに当たるかもしれないという権利を買う

 

 

 

 

 

 

 

続いて、色々な審査があるわけですが、当然、進まないわけです

 

順番でいうと、うちの会社の前で審査が終わってしまうことが度々続きます

 

 

 

 

 

こちらは急いでいるので、そこに詐欺集団は付け込んできます

 

『順番はネットのシステムで管理されていますが、これはあくまでもシステムなので、特別にシステムを変更すれば審査の順番は変えることができます』

 

 

はい、詐欺の常套手段ですねー

 

 

この誘いにまんまと乗ってしまいます…

 

まず、システム変更料として10万8000円

 

 

 

 

普通ならありえないところですが、

60億円手に入るとすれば、10万円なんて安いもの

 

詐欺ってすごいですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつ問題が、

 

インターネットというものを社長が理解していない

 

これは致命的です…

 

 

 

今の時代、当たり前に使われている

 

ネットバンキング、クラウド、ハッキングによるウイルス…

 

すべてに疎い…

 

 

 

話を聞くと、詐欺集団の用語の使い方は非常に雑にも関わらず信用している…

 

 

 

 

 

 

 

知らないということは企業にとって悪ですね

 

 

 

 

では

夢みたいな話はない⑦

こんな会社は潰れます~その146

 

 

 

 

前述しましたが、

 

前回は3番目に審査が開始されるはずでしたが、1社のみ審査が通ったため、次回に持ち越されました

 

次は、というと、なんだかんだ理由をつけて、審査が開始されません

 

何回かのやりとりのうち、ようやく審査が通ります

 

喜んだのもつかの間、今度はそのエージェントの社員が資金の持ち逃げをします

 

そのエージェントをAとすると、その資金の回収に時間がかかるため、エージェントBが紹介され、また同じような手続きを取ります

 

エージェントBは途中まで手続きは順調なのですが、コンピューターがウイルスに感染して、ネットバンクからお金が送金できないなどと時間がかかります

 

 

 

 

うちの社長はしびれを切らし、待っていると、エージェントAとエージェントBを斡旋した会社が(エージェントX←普段はこの会社と交渉している)、早い方で契約をすると双方に脅しをかけようと提案します

 

 

 

 

 

 

 

お察しの通り、エージェントAとエージェントBはグル、もしくは、架空のものだと推測されるので、

 

 

 

結局、双方のどちらからも、お金が振り込まれることはありません

 

 

 

 

ここに手数料が発生するポイントがあるわけですが、オレオレ詐欺を彷彿させるもので滑稽に感じます

 

 

 

次回に続きます

 

 

では

 

 

 

夢みたいな話はない⑥

こんな会社は潰れます~その145

 

 

とにかく、うちの会社まで審査が開始されるまでに、たくさんの行程が用意されているようなのですが、当然ながら、

 

 

最初に説明はされていません

 

最近になって、少し詳しく聞くと、様々な行程が50くらいあった、と言います

 

 

 

 

どう考えても怪しいのですが…

 

 

 

 

 

 

 

皆さんも不思議に思うかもしれませんが、

 

相手側(詐欺集団)のメリットは何なのか?がわかりません

 

 

 

話を聞けば聞くほど、

 

『我々はボランティアみたいなもので、あなたがたの会社のように、一生懸命、地域に根付いている会社を支援したいのだ』

 

 

『どうせ韓国で使えないのだから、あなたの会社に有用に使ってもらえば、我々はわずかな手数料でよいのです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長年仕事をしていればわかると思うのですが、

 

 

双方に得がなければ、売買契約は成立しないと思いません?

 

 

儲かる話があるときは、わけのわからない人に教えず、身内だけでお金を取り込むので、絶対に表に出てくることはない

 

 

 

 

 

 

 

 

長らく会社をほったらかしにした代償でしょうか

 

役員報酬だけ貰って、あとは、担当役員に丸投げで10年以上経って、困って、こんなことに引っかかるとは…

 

 

 

 

 

 

さて、詐欺集団側のメリットとは…

 

手数料収入ですね

 

 

 

 

 

それは次回、

 

 

 

 

では

 

 

 

 

夢みたいな話はない⑤

こんな会社は潰れます~その144

 

 

傍から聞けば、すべて怪しいと思うことばかりですが、一旦信用してしまうと、なかなか疑いをかけなくなります

 

 

 

あくまでも宝くじ感覚なのです

 

 

 

 

 

 

 

詐欺師の上手いやり方なのかはわかりませんが、

 

『30社ほどエントリーされていて、あなたの会社は上から3番目に審査が始まるような段取りです』

 

 

 

『本日は1社のみ審査が進まなかったので、次回になります』

 

 

 

 

 

 

そこで、うちの社長は、

『あー残念だった、今回は抽選から外れたみたい』と、本当にくじから外れた感覚で表現するのです

 

 

 

いやいやいや…と思うところですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでいう審査というものが、イマイチわかりませんが、要は、

韓国内で財閥などが不正に儲けているお金があるが、韓国内では引き出すことができない、カンパニーを使えば、日本の銀行からなら引き出せる、というものだそう

 

 

 

なんとも怪しい話ですが、

あるエージェントをかませば、特別にお金を引き出せるので、不正なお金ではありません、となんともわけわからない話です

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも韓国は現状もそうですが、大統領の不正や財閥との癒着など、韓国内の経済界はとても荒れています

 

 

なので、使途不明金など、わけのわからないお金がたくさんあるとは思いますが、なぜ日本では有効になるのかの説明がされていません

 

 

 

次回に続きます

 

 

 

では