総支配人がナンバー2④

こんな会社が潰れました~その248

 

 

 

会議の報告も一通り終わり、

 

本部長の感想というか、事業に関する報告はほとんどありませんでした

 

 

 

 

 

あとは他人事のように、

 

 

『他の再生事業は一応、全部黒字だから、この会社もよくなると思います』

 

 

 

 

あとは自身の紹介、本体の会社の説明、そして、

 

 

 

大半は愚痴でした笑

 

 

 

 

『俺現在、4週連続で出張中』

 

『ホテルだけで手いっぱいなのに、本部長って言われても給料上がらんし』

 

 

 

 

などなど…

 

 

でも、気さくな人だとはわかりました

 

 

 

 

まだ、僕自身は辞める気持ちでしたけどね…

 

 

では

 

 

 

総支配人がナンバー2③

こんな会社が潰れました~その247

 

 

 

会議が始まっても、うちの社員たちは僕以上に戸惑いでいっぱいでした

 

 

 

 

 

でも、旧体制というか、

 

 

会議を進行しているのは、

 

 

役員以外の社員としては実質トップの人間です

 

 

 

 

 

 

やはり、自分の立場を守るというか、総支配人に若干のアピールはしていました

 

 

 

各店長が報告をする内容に対して、補足と言いつつ、被せるような発言で自身をいいように見せます

 

 

 

 

 

これが、うちの会社のよくない部分ですが、

 

ただ、

 

 

実際に仕事をしていなかった役員に比べると全然マシです

 

 

 

本部長は相変わらず資料には目を向けません

 

 

 

 

では

総支配人がナンバー2②

こんな会社が潰れました~その246

 

 

 

ホテル総支配人兼、本部長(本日から)

 

 

で、その日がもちろんはじめての会議出席

 

 

 

 

 

 

あーきっとこういうケースに慣れているんだな、と思ったのが、

 

 

最初ということで、うちの社員の進行に任せるというのはいいとして、

 

 

数値報告など、会議の資料に一切目を通さない

 

 

 

 

 

…なるほど、そういうものなのか…

 

 

買収される前の会社の数値に興味はないのかな、と思いつつ、どいうことを言うんだろう、とそこには僕自身興味を抱きました

 

 

 

では

 

 

 

総支配人がナンバー2①

こんな会社が潰れました~その245

 

 

 

総支配人というこの人が実質ナンバー2です

 

この人も再建専門で5社以上回っているという

 

だからきっと有能の方なんだろうと思います

 

 

 

 

少し同情したことが、

 

社長『今日から君は部長としてこの会社もみるから』

 

 

と会議当日言われ、事前に言われた訳ではないことを愚痴っていました

 

 

 

 

 

 

 

社長の凄さは伝わってこなかったけど、この人の態度・言動をみると社長とは絶対的な存在なんだなと感じます

 

 

まあ、社長だから当たり前か

 

 

長らくというか、同族の社長としか接していないので、これが社長に対する正しい態度なのかが、わかりません

 

 

 

では

 

 

辞めようと思ったけど…⑤

こんな会社が潰れました~その244

 

 

 

 

 

社長の言葉を聞いても、まだ、辞める意思には変更がありませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

しかも会議が始まり、15分ほどして、社長は旧会社の社長の息子と退席します

 

 

これから二人である取引先へ出向くという

 

 

 

 

これも会社が潰れた際、この息子の不手際で、大口の取引先に不信感を与えたことが原因なのです

 

 

 

 

 

やっと社長と話す機会を持てたのに、ますます、僕を含めた社員は冷めますよね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、その会議にホテルを買収した際、社長とともに赴任した総支配人は残っていました

 

 

 

声を聴いたのは初めてです笑

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辞めようと思ったけど…④

こんな会社が潰れました~その243

 

 

 

ただ、この段階で言えるのは、

 

 

うちの会社が潰れる1年前にホテルを先に譲渡したわけですが、

 

 

 

 

 

 

元社長の息子が雇われ社長で、組織も全く変わらず、組織運営に苦戦していた新しい社長…

 

 

 

まあ、ホテルはこれからどんどん変わっていくのでしょう

 

 

 

 

 

 

 

実際、会社が潰れるまでは創業者一族に対してものすごく遠慮していたようです

 

 

 

これから会社が変わっていくのだろうと思いつつ、

 

 

 

 

 

ホテルとは違うスピードで、なかなか変わりそうにない感じが嫌だったんですよ

 

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

辞めようと思ったけど…③

こんな会社が潰れました~その242

 

 

 

買収した会社の社員にいつも言っているんだろうけど、当たり前のことしか言わなかったと思います

 

 

 

そういう僕も、あまり聞く気がなかったから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社長はこう話しました

 

 

 

 

『自分がいて会社がまわっていると思う人もいると思うが、よくよく業務を見てみると、決してそういうわけではないんだよね』

 

 

 

 

すごく抽象的な言い回しでしたが、うちの会社が潰れた原因を端的に示していました

 

 

 

 

 

 

そして先に述べましたが、

 

 

元社長の息子はこの会議の場で、

 

 

(雇われ)社長から部長へと格下げになりました

 

 

では