こんな会社は潰れます~その15
経理の仕事は、会社によって様々です
総務の一部であったり、財務と一体化していたり…
確実に言えることは、支払業務と入金確認ですかね
入金確認といっても現場が提出した現金と売掛を信じ、売上の集計と売掛の回収確認が主な業務になるので、売上管理となるとサブ的な役割になります
もちろん、売上や経費を会計入力して、決算書を作成するので売上集計も大切な業務なのですが、
メインになるのは支払業務でしょう
①取引先ごとの請求金額の支払い、②店舗でスーパーなどで緊急に購入する小口現金の支払い、③電話料金や定額で月々引き落とされる経費の確認
ざっとこんなところですかね
経理が集計した数字というのは、決算用として作るものなので、すべての数値が入った正確なものです
会社の内情を知らない人にとってみれば、
経理は何でも知っていて、経理の提出する数値を使えば、会社の損益表なんてすぐ完成するではないか!
と思うでしょうが、うちの会社は現場が出す損益表を重視しています
なぜかというと、
数値の確定が遅いからです
現場長は知っていても、請求書が届かなければ、経理は気づかない
経費の振分けが、請求書では一括でも、部署別に分けなければいけない場合がある
売上管理のルールがきちんとしていないと、売掛管理がずさんで、現金が入金されてはじめてその月の売上がわかる……
結局、ダメな会社というのは、経理もダメで、2カ月後に数字がわかるくらいならまだしも、部門ごとに分かれていない計上を何箇所かしてしまうと、損益表としての価値がないのです
現場の情報を経理がまるで知らないのでそうなります
だから、一番詳しいとされる、
現場長が提出する、抜けまくりの経費計上で作った損益表で、あーだこーだと議論する方がマシということになります
もちろん、そのあたりを社長がきちんと把握していれば、店舗ごとにきちんと経費を計上させ、経理に権限を与え、数字が集まるように仕向けるでしょうが、うちの会社は現場まかせ、経理まかせなので無理です
経理は入金された売上の中から、請求が来たところへ期日通りに支払い、足りなければ、社長に相談して、なんとか工面する
その程度の役割しか果たしてないのです
せっかく数字が集まるのに、もったいないですね
では