こんな会社は潰れます~その16
前述しましたが、うちの会社の経理は支払いをするためだけに存在する部署です
なぜだろうと考えると…
うちの会社の経理は、社長の奥さんがやっている
これがすべてを物語っていると思うのです
別に悪いことではないのですが、個人の能力に委ねるところが大きいということ
センスがある人なら、良い経理ができ、会社の利益にも貢献できるくらいの存在になるかもしれませんが、その反対は…
それこそ家業のころからやっているので、社長は安心と思っているかもしれませんが、1店舗、2店舗のときはまだしも、数店舗の経理となるとやり方を変えなければならないものの、会社にはダークな部分もあるので、全てを社員に任せるわけにはいかない
家業としての経理の問題点は大きく2つあって、
1つ目は、
毎日やっていればいいのだけど、奥さん連中はたまに来て処理をするもんだから、その処理が済まないと出来ない仕事があり、社員の仕事が進まない
2つ目は、
支払いさえ出来ていれば奥さん連中は困らないので、特定の数字を調べたいときでも、『何でそんな数字がいるの?』など言われ、説得が面倒くさく、部署で必要な数字がなかなか集まらない
ダークな部分の存在や不正などの問題があるが故、同じ人が何年もやっているのが経理
だから洗練されることが他部署に比べ少なく、我流になりやすい
結局、そのことも経理と現場の数字が一致せず、決算書と現場の損益表の数値が合わない一因でもある
ただ、不思議と子会社を新たに作ったときの経理は、支払いの一歩手前まで、ほぼ全ての行程を社員がしていたことを考えると、
社員に任せることは可能なんだよ、と思う
要は、本部費という財布を別に作り、社員は不可侵にして、それ以外は社員にオープンにした経理課を作れば、様々な問題点は改善されるのだが、
社長の奥さん連中は、
切迫した必要性がないので、真剣に考えないのです
こうして、経営者の意に反して、会社はどんどん悪くなるの悪循環です
では