こんな会社は潰れます~その35
あらかじめ言っておきますが、今回にいたっては…
ボーナスが出ていた時の話です
その時からいいかげんだったんですけど、まず驚きなのが、
ボーナスを借金までして払っていたのです
しかも、このことに役員連中はほとんど反対してなかったんです
何故か?
『すでに多くの借り入れがあるから、大差ないよ』と思っていたからです
…間違ってますよね?!
これは社長が借り入れしているので、経営そのものがピンときていない役員連中は、そう思っていました
ところがこれも大きな勘違いで、どこから突っ込んでいいかわかりませんが、まず、
ボーナス資金を先に融資してもらうのは、理由があるのです
一般的にボーナスの支給時期は夏休み前、冬休み前とかになります
しかし、企業によっては、売上の最大月が8月や1月になり、ボーナスを支給する時期に売上そのものが足りない場合があります
そこで、融資後、売上の最大月にボーナス資金を返済するのが普通だと思うのです
うちの場合も売上の最大月がずれているので、上記の理屈が当てはまるのですけど、
借入金を返済できるめどがたっていないのに、ボーナス資金を借りていたのです
会社のお金が足りているがどうかの基準は、ざっくりですが、
売上-(人件費+諸経費+家賃・リース)-借入金>0
つまり、月々の売上の変動はあるものの、
この大前提がなければこれ以上借りてはいけないのです
うちの会社は、新規出店をするたびに借り入れをしていた為、
この最低限の仕組みを理解している役員がいなかったのです
わかりやすく言うと、
月々のお金が足りていないのに、新規出店で新たに借り入れしたお金があるために、足りていると思ったのです
これが、冒頭に役員連中が感じていた、
『大きな借金をしているので、少々借金してもあまり変わらない』
という考え方になるのです
それが現在にまで尾を引くことになります
はい…呆れる限りですが、もう少しボーナスの件で話したいことがあるので次回にします
では