こんな会社は潰れます~その51
では、適正価格とは誰が決めているのでしょうか?という問題
もちろん、時代が移り変わり、価格そのもの、価値観も変わってきているので、色々な考え方があるのですが…
現在における、冠婚葬祭事業が儲からなくなった理由のひとつ、
小売店の台頭があります
何のこと?と思うかもしれませんが、上記の適正価格というのは、業種・業態関係なく、おそらく40年くらい前までは、作り手側が決めていたと思います
ところが現在ではどうか、というと、
買い手側、つまり、お客様に近い側の人間が価格決定に関与しているのです
ただ、最近はネットオークションなどの影響により、価格決定権が買い手であるお客様に委ねられている一面もありますが、
価格決定権が完全にお客様に委ねてしまっては、ビジネスそのものが崩壊してしまうのでそこまでには至りません
では、
本題に戻りますが、お客様に近い側の人間というのは大手の小売店です
ざっくり言えば、大手スーパーです
今やなくてはならないものですが、存在を否定しているわけではなく、
販売の考え方に問題があるのです
物販という言葉がありますが、ちょっと分かりにくいので、
100均のお店を想像してください
100円の商品が1個売れるといくら儲かると思いますか?
商品によってまちまちですが、平均値として原価80円くらいではないかと考えます
場合によっては、100円以上の利益があったり、逆に10円以上損することもありますが…
物販の考え方で恐ろしいのは、原価99円かかっても、1億個売れば1億円の儲けがあると考えていることです
話が大きくそれていると思うかもしれませんが、
この考え方が冠婚葬祭やそのほかの業種・業態にも取り入れられるようになっていった時代背景があります
元々高い価格設定だったものの適正価格が下がっていく
しかし、これでは、100組の婚礼を施行すれば儲かっていたのに、1000組の婚礼をしなければ儲からないという利益構造になり、業界が廃れてしまう
モノをたくさん売るのと同じように値段を下げれば、お客様が増えるわけではないのにね
では