適正価格とは何か③

こんな会社は潰れます~その53

 

物販の売上から利益の算出方法ですが、

売上-仕入高=運営経費>0

 

 

非常にざっくりですが、

物販とはモノを仕入れて、ちょっと乗せて販売する、というもの

 

 

俗にいうスーパーなどがこれに該当するわけで、

販売価格ありきで、仕入値が決まるというものです

 

販売価格が、お客様の購入希望額より安ければ売れるというもので、スーパーでの値付けがお客様の希望額を反映しているといえますが、

 

 

 

最近までの百貨店の値付け方法はむしろ逆で、

仕入価格ありきで販売価格が決定されていました

 

 

 

 

 

 

 

 

何故か?

 

 

 

そもそも冒頭の、売上-仕入高=運営経費>0、とはどういうことなのかというと、

 

基本的には、スーパー内部でモノを作らないことを前提とするならば、(現在では店内加工が売上の一部を担っているけれども)

 

売上から仕入れを引いた残りのお金で、人件費・水光熱費・家賃などの経費をまかない、それがマイナスにならなければ良い、という考え方です

 

 

 

つまり、スーパーなどは、仕入価格に2割、3割オンをして販売するのですが、あまり高い値付けをすると、消費者に売れないため、

リベートは維持しつつも、納入業者に値下げを強要します

 

また、百貨店などは、スーパーに比べ、より高い価格で販売しないと運営経費がかかるので、仕入価格に4割、5割オンするという、

リベートをスーパーよりも高く設定し、割高な商品を販売する方法を取ります

 

 

 

これでは長続きしませんね…

 

 

 

 

 

昔、ダイエーが日本一の小売店だと謳歌していた時代でさえ、売上1兆円にも関わらず、経常利益が1%の100億円でした

 

これだと、経費が9900億円かかっているということなので、わずか1、2%売上が前年を下回ると赤字に転落するということです

 

物販の考え方で店舗運営を考えると、高い売上水準を永続的に維持しなければならず、環境が激変する現在では、リスクが大きいと言えます

 

 

 

ここで、リスクを減らすための売上から利益の算出方法を紹介したいと思いますが、次回にします

 

 

 

では