経費がわからなくても営業はできる

こんな会社は潰れます~その56

 

 

会社がいくら儲かるかとか、わかりにくいと思います

何故かというと、経費がいくらかかっているのかわかりにくいからです

 

まして、うちの会社ですと、役員ですら経費をしっかり把握していない、というか、

実際の経費を知ることを避けているのです

 

それは、

…少しでも担当部署の利益が多く見えるようにするためです

 

 

 

 

 

 

 

不思議なほど、儲かっていない会社であればあるほど、

担当部署だけは儲かっている、でも会社は儲かっていないけどね…

と、自分自身だけは正当化しようとする

 

 

利益は前年割れしているのに、『○○店は利益が○○万円あるのに何で評価されないのか?』と自分の店だけは儲かっていると思い込んでいる

 

 

 

 

 

 

 

 

話はそれてしまいましたが、

目に見えない経費まできちんと管理している会社は少ないと思います

それに、

一般社員に知られたくない経費もあるでしょうから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こういった経緯もあり、

一般に営業成績を評価する場合は、

目標売上=人件費×10倍

つまり、

ひとりの営業マンが30万円の給与ならば、月額300万円売らなければならないということです

 

 

業種・業態によって異なるし、原価率や設備投資など異なり、ひとくくりに利益を算出することが困難ですが、

売上から諸々の経費が引かれて、10%の利益が残ると考えると、会社の不透明な経費の説明などしなくてもいいのです

 

それに、この計算式だと、自己の給与も諸々の経費の中に入っていることになるのですが、その上でプラス自分の給与も捻出しているとなると、評価の対象となります

 

 

このような自身の給与をベースにその何倍かを販売ノルマにする会社は多いのです

 

 

 

ただし、人件費の10倍を売るというのは、かなり厳しいノルマだと思うので、現実的にはかなり限られた業種・業態になるでしょう

 

 

 

 

 

 

 

うちの会社でもこういうやり方を一部導入していますが、クリアできている社員はいません

 

しかし、不当な評価により、昇給している営業マンもいます…

ただ、導入するだけでは無理なことくらいわかるのにね…

 

 

 

『無理な制度、意味ないじゃん』とか言ったら、

『お前は会社に貢献する気がないのか』とか言われそうなので、誰も文句は言いません

 

 

 

 

では