こんな会社は潰れます~その59
そもそも倒産に至る前に、もうちょっと何かできるだろう?と思うでしょう
実際その通りで、倒産の危機は今に始まったことではありません
まず、自主再建
専門家でないので、ざっくりとしか話しませんが、簡単に言うと、
経営者自らが、銀行と金利等の交渉をすることです
もちろん、これでOKしてくれないところもあるので、その銀行の金利等の条件はそのままなのですが、会社自体は多少月々の返済が少なくなるので、これで復活できる場合もあります
これでうまくいったと思っていた(思い込みですが…)ので、経営者はもちろん役員も役員報酬もそのまま、組織もそのままで再スタートさせました
しかし、度々紹介させていただいた通り、
役員が腐っているから会社の業績が下がっているので、そのままの売上を維持できるはずがないのです
案の定、この第一弾による、新生プロジェクトは失敗に終わります
ところで、ちょっと前ですが、半沢直樹のドラマをご覧になっていた方も多いでしょう
銀行が経営難の施設に乗り込み、一体になって会社の再建に協力する、場合によっては、
社長交代を求めたり、銀行員自らが執行役員として乗り込むようなイメージがあるのではないでしょうか
実際は、僕が思っていた展開とはかなり異なるものでした
うちの場合が特殊なのかもしれませんが、知っているだけで取引銀行は10社以上あります
この場合は一番借入の多い銀行が音頭を取ることになると素人的には考えるのですが、
どこの銀行も率先して我こそが、と再生に乗り出そうとは思わなかったようです
借入金が多すぎるのでしょうね
それに、
音頭を取って、経営がよくならなかったら、責任を問われかねないですから
それを、
自主再建できたと喜んでいる経営者の楽観的感覚
危機感のなさで、芯から会社を再生させるチャンスを無駄にしただけではなく、時間を使って借金をさらに増やすという無能さを露呈してしまいました
では