価格破壊にはリスクがある②

こんな会社は潰れます~その81

 

 

 

吉野家が値下げを断行しましたが、僕はそのとき、

人件費や経費を削減して、そのまま売上を維持すればよかったのに

と思っていました

 

 

 

 

 

 

なぜなら、

吉野家の牛丼は他がマネできないものだと言われているからです

 

 

好きか嫌いかの好みは分かれると思いますが、吉野家の味が秀でていると思う人がいるからこそ、高い価格を維持できたのです

 

120円というと、売上の30%を下げるということなので、なかなか利益なんて出ません

 

 

何より、

10円下げたから、50円下げたから、100円下げたから、客数が何%増えるという安易な計算をしたことが、不可解で仕方がないのです

 

 

 

 

 

来店頻度が問題なんです

 

 

 

毎日食する人が値下げによって純増するなら効果はあると思いますが、吉野家の牛丼とは『牛丼じゃない』と言う人もいるくらい特異なものなのです

 

それでは、週に1回の人とか、2,3カ月に1回の人とかの来店頻度が変わるか?

 

 

 

やっぱり、そんなに変わらないんじゃないですかね

 

 

 

 

 

 

結果論だと言う人もいるかとは思いますが、

価格を維持し、他が追随できない商品力というか、原価を上げてでも差別化を図るべきでしたね

 

 

 

何より、そこで働く従業員のプライドが大きく傷つけられたことでしょう

 

 

従業員が誇りを持って働くからこそ安いなりにも良い客が来ます

 

従業員の意識が下がると、安ければ何でもよいレベルの低い客になり、店が荒れます

 

結果として上客の来店頻度も下がります

 

 

 

 

価格を下げた分を取り戻すことができませんね

 

マクドナルドにしても、吉野家にしても、質を下げてしまったものです

 

 

 

 

 

 

超大手でも失敗してしまうのですから、経営とは難しいものですね

 

 

僕は失敗だと思っていますが

 

 

では