成功したのは誰のおかげ⑩

こんな会社は潰れます~その115

 

 

 

さて、彼のお店が何故失敗したのかというと、

 

まず、お客さんのことを誤解していた、ということです

 

 

 

 

 

彼は完全に、『お客さんは自分のお客さんだと思い込んでいて、多少無理なことを言ってもわかってくれる』とでも思っていたのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

確かに俺の味がわからない奴は来なくていい、というお店はあるにありますが、これは、

 

コアなお客さんしかいなくても、その味を求めるユーザーが、一定数存在してはじめて商売が成り立つ、というものなので、商品が変わっても支持されることを保証したものではないのです

 

 

 

 

 

ラーメンにプラス総菜があって魅力あるお店だったのに、メインのラーメンがなくなってしまっては、惣菜だけで来店する目的にはなりません

 

ラーメンの目的で来店するお客さんはやっぱりラーメンでしか満たされません

 

 

 

 

 

 

お客さんだって、惣菜専門店をする、といっても、まさか店構えを変え、ラーメンがなくなるなど思っていなかったと思います

 

 

 

 

あるいは、『あー、この店終わったな…』というお客さんも多数いたのではないでしょうか

 

 

 

サイレントマジョリティ、の存在を彼は理解していなかった、というか、傲慢になっていて、耳に届かなかったのでしょう

 

『お客さんのいいんじゃないの?』ということばはあてにできませんね

 

 

 

 

こうした日々の売上をうけ、『ラーメンはじめました』、と宣伝するもお客さんは戻りませんでした

 

 

 

以前の店よりも、多く雇ったアルバイトも仕事がありません

 

 

 

では