同族なら身内同士は仲良くしないと大変なことになりますよ④

こんな会社は潰れます~その136

 

 

 

 

さて、社長の将来的な人事を踏まえての独断で決めた給与体系と、現実に即した給与体系を望む役員のなかでの攻防が始まります

 

 

 

副社長は新卒社員とは接点がなく、情報も中途社員からの報告しかなかったために、

 

中途採用の社員が即戦力で新卒社員は役に立たない』

 

中途採用の社員と新卒社員の給与にあまり差がないので、中途社員はやる気にならない』

 

 

 

 

 

 

副社長の中で、

『新卒社員の給料の割に中途社員の給料が安すぎる』という構図が出来上がります

 

 

 

 

 

言っていることも一理あるし、実際、借り入れをして出店を続けているため、

会社全体は赤字、儲かっている店舗も多々あった状況下でのことですから

 

 

 

社長も赤字なのに新卒社員を採用し続けているという引け目もあって、このような声に応えるのも仕方がないという雰囲気が支配していました

 

 

 

 

 

 

 

こうして、まんまと全社員の給与を把握した役員はどうなるか…

 

 

自分の担当部門と他部門の給与を比較します

 

 

 

『店長なのになんでこんなに給料が少ないだ』ならまだしも、

『こいつの給料のほうが高いのはおかしい』

 

こんな状況になるのは目に見えていましたが…

 

 

 

 

 

社長が微妙な給与バランスを保っていたものを、

それぞれの物差しでそれぞれに勝手に給与を設定するようになります

 

 

 

 

では