上司が仕事を教えないとどうなるか

こんな会社は潰れます~その20

 

技術職はともかく、仕事を先輩社員から教わることで、仕事の仕方や段取りに限らず、会社特有のしゃべり方なども受け継がれることがあると思います

 

これを社風とか、伝統といいますね

  

好循環の会社ならば、普通に仕事を覚えるだけで、戦力となるわけです

 

 

 

 

ところが、うちの会社は、教育体制と言ってもありきたりな初期教育のみを行うのみで、そのまま現場に放り込まれるのです

 

そして、それぞれの社員は自力で仕事を覚え、覚えられなければ辞めていき、一部の人間が一人前になっていくという、

 

 

非効率かつ個人の資質に頼るところが大きい教育体制です

 

 

女性同士の程良い上下関係とマニュアル化によって、偶発的にそれが誕生した部署もあるにはあるのですが…

 

その一部の成功体験を持って、社長は、

『うちの会社は教育体制が整っている』と勘違いしている

 

 

 

 

 

しかし、それよりも問題なのは…

 

 

そうやって自力で仕事を習得した人の多くが、

人に仕事を教えない傾向が強いことです

 

 

もちろん、当の本人は教えているつもりであり、『何でも聞いてこい』というスタンスなんですが、必要なマニュアルも少ない

 

教わる方からすると、何を教えてもらっていいかわからないため、聞き方もわからない

 

 

 

人に教えない理由は様々ですが、

自分のポジションを侵されたくない、という思いもあるようです

 

そして、社員が退職すれば、そのノウハウは失われ、また新しい社員が一から習得していかなければならない

 

そこには適所適材はなく、たまたま入社した社員か、辞めた社員の周囲にいる社員が代わりをするのみ

 

 

 

 

 

こうしてほとんどの社員も主任クラスも幹部クラスも役員も、

様々な要因から、たまたま生き残った人間で、仕事をしている、という、

 

伝統も社風もない会社になったのです

 

 

 

では