こんな会社は潰れます~その65
うちの資産を購入し、オーナーになってくれる会社を探している最中ですが、
こうなると社長は仕事どころではありません
取らぬ狸の皮算用ということわざがありますが、給料は遅れる、業者への支払も遅れる中、
『ボーナスの査定をしろ』と担当役員に指示を出す、
『社長を息子へ譲って、俺は会長になり、毎年社員と旅行に行く』など…
今、なんとかしろよ…ってカンジです(笑)
ボーナスないの全社員わかっているんだから、せめて静かにしといてよ
また、怪しいコンサルタントもたくさん近づくなか、良くも悪くも色々な提案を持ってきます
『会社が儲かっていないのは、社員を効率よく使えていないからです、記入シートがありますので、全社員に日ごと・月ごとの業務スケジュールを提出させたらどうですか?』
社長は、『いいじゃないか、これで改善できる』と、担当役員に丸投げ
全社員は、意味がわかりませんが、わざわざ、時間をかけて担当役員に提出します
当然ながら、担当役員は業務スケジュールを提出しません
仕事をしていないのがばれるし、出さなくても何も言われないのが分かっているからです
それを誰に提出するか、ですが、
社長の息子にです
渡された息子は文句を言いませんが、何で俺なんだろうと思ったと思います
結局、それは束のまま、彼の机の引き出しにしまわれたままになっています
僕は最初からわかっていたので、短時間で仕上げましたが、真面目な社員は時間をかけて作成したと思います
何のためでしょうかと、質問してきた社員もいました
その労力はなんだったのでしょう?
驚くのは、その後、この業務スケジュールの話が、一切話題に出なかったということです
シートに記入して、それが自動的に改善されるのだったら、何の苦労もしません
担当役員も社長の息子も、自分の仕事ではないのでしょう
社員の無駄を改善させるための業務シートが、社員の無駄の業務になってしまいました
では