ヤマト運輸の対応に思うところ

こんな会社は潰れます~その106

 

 

 

 

過重労働ということで、大きな問題となったヤマト運輸さんですが、業界トップとしての動きは素晴らしいと思います

 

 

ただ、気に入らないのは、

IT化が進み、どこにいても仕事ができるようになったスマートな時代の中で、結局末端にあるのは、宅配や飲食などのサービス業なのです

 

 

 

どんなに時代が進んでも、土日祝仕事をしなければ世の中は成り立ちませんが、それを望まない人が多いなか、

賃上げしたところで人など集まりません

 

 

残業代払うから、少ない人手でも文句言わず、働いてくれというのが実情でしょう

 

 

 

 

 

 

報道で値上げしやすくしてやるよ、ドライバーさん大変ですね、という、マスコミの上から目線な発言にうんざりします

 

それでも、マスコミをうまく利用して値上げしようとしているヤマトさんが、そこまで計算づくならすごいことです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元々は郵政との激しい戦いを勝ち抜き、現在のポジションを築いていますが、我々業者サイドからすると、

 

郵便局も佐川急便もピーク時には遅れる可能性が高いので、ヤマトさんのほうが、相当マシだということ

 

値上げされても、他社に乗り換えることは容易にできません

 

 

 

 

そのヤマトさんでも、全国の道路状況や家やマンションの違い、築年数の違い、宅配BOXの設置の有無など、

どう考えても、無人化はできないでしょう

 

 

 

今後の対応として、常温の荷物は時間帯指定の枠が少なくなることで対応、冷蔵や冷凍は再配達のコストを付加して値上げになるのではないでしょうか

営業所を増やしたり、冷蔵庫などを増やしたり、インフレ整備だけで大変です

 

 

 

 

 

規制緩和して、宅配業者を増やせばという意見もありますが、そうすると、

手を抜いて安く提供するだけで、将来的に宅配自体の存続問題になるので賛成できません

 

 

悪いオーナーがお金を懐に入れて、実際は教育もせず、安い労働力を使って雑な仕事させるというのは、どこの世界でも同じです

 

 

信頼ある業者を選びましょう

 

 

では

 

 

 

成功したのは誰のおかげ③

こんな会社は潰れます~その105

 

 

 

 

広告宣伝も大切ですが、どんなコンセプトのお店にするのかも大切ですね

 

 

立地によって、メニュー構成や客単価など、考えなくてはいけないことが多々あると思うのですが、職人さんというのは思いが強すぎるのか、

 

立地や店舗スタイルに関係なく、自分の色を出したがります

 

 

 

これは決して悪いことではないけれども、オーナーとして商売に徹し、売れるものを作らなくてはいけません

 

 

 

 

 

 

 

まず、店構えですが、

社員が独立して、購入できるとすれば、居抜き物件です

 

定食屋さんや回転ずしを購入していながら、夜に高単価なお店を目指す和食の料理人たち…

 

そして、立地、

国道沿いであったり、市役所筋であったり、色々な立地条件であっても、夜に高単価なお店を目指す和食の料理人たち…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕らが住んでいるのは田舎なので、ディナー売上が見込めるのは複合施設や郊外でも県庁所在地に近い幹線道路沿いなど、一部に限られます

 

 

ところが、料理人は、昼はランチで儲けが出なくても、夜はカウンターで数人のお客を相手に商売ができればいいと考える人が多いのです

 

 

 

 

 

 

 

田舎で夜、人なんか歩いていないよ(笑)

 

 

 

 

 

正直なところ、夜は見込めないところに出店している社員が多いのも事実

 

だから安く購入できるといえるが、

 

 

 

 

 

僕だったら、

モーニングとランチに特化して、夜は閉めたほうがいいよと提案しますね

 

 

本気で食っていくなら、こだわりは捨てないと

 

 

 

では

 

成功したのは誰のおかげ②

こんな会社は潰れます~その104

 

 

 

 

うちの会社も、今やいつ潰れるかという状況になっていますが、元々はそうじゃなかった

 

 

だから、この立地ならこの商売が成り立つと、きちんとしたコンセプトをもって取り組んでいたこと、本業の業績が好調だったため、借入もスムーズだったことでお金もまわっていました

 

 

 

 

現状の体たらくをみると、どうしちゃったんだろうと思いますが…

ただ、当時はやるべきことをやっていたからで、元社員はうわべだけしか見てなかったのです

 

 

 

 

 

 

元社員の出店には勘違いが結構あります

 

 

ひとつには、掘り出し物件を見つけて開業するまでは良いのですが、あくまで、予算の関係だけで物件を決めるため、

誰にどのような食を1日何名に提供するかを深く考えないのです

 

 

 

 

 

 

もうひとつは、

うちの会社にいたことを出店時のコネに使うこと、

出店の際に、設備や業者など、知っているところに声をかけるのはよいとして、

ちらし広告に○○会社から独立しました、などと顔写真を載せるのです

 

 

 

 

 

 

 

自分の会社にいて思うけど…

そんなに有名な会社じゃないし、敵もいっぱいいるし、そもそも、あんたの顔を載せてもお店に来たいと思わないよ(笑)

 

これが、よくあるパターンなんですけど、失敗するオーナーは顔写真を載せがち

 

 

 

 

 

 

産直の生産者みたいに、農薬を使っていないとか、自信があるから、顔写真を載せているケースなどはプラスに転じるかもしれませんが、

 

おっさんの顔を載せるよりも、キレイな女性を載せているほうが、よっぽど来店動機に繋がります

 

見ず知らずのおっさんに食の安全安心を求めて、来店するなんてありえません

 

 

独立を考えるなら、職人さんでも、こういうところを勉強してほしいものです

 

 

 

 

では

 

 

成功したのは誰のおかげ①

こんな会社は潰れます~その103

 

 

 

 

知人の飲食店が閉店しました

 

知人と言っても、元社員で、勘違いして独立するも失敗する人ばかりでしたが、この人は数少ない成功者でした

 

なんだかんだと10年くらいは営業していたのですから

 

 

 

 

 

 

そもそも、何故、独立するのか?

 

我々サラリーマンも、夢には見ると思いますが、社長というか、オーナーになりたがりますよね

 

 

 

結局、多くの人は、いろんな状況を鑑みて、月々何十万円安定的にもらったほうがいいと判断して現実に戻ります

 

 

 

 

 

 

 

しかし、飲食店というのは、やろうと思えば誰でもできるのです

 

 

 

食というのはどんなカタチであれ、世の中から消えることはないからです

 

まして、うちの会社はレストランを経営しているため、料理人もたくさんいます

 

 

 

 

いつも言っていますが、うちの会社のダメっぷりは全社員に広がっています

そのため、会社には不満を持つのですが、自分が働くお店にそこそこお客さんがくる日常が続くと、

 

 

アホな経営者でもこれだけ人がくるなら、独立してもやっていけるんじゃないかな?と勘違いする輩がでてきます

 

 

 

 

 

しかし、

スケールメリットや、借入を継続しながら、経営をしていくという、あたりまえのことを知らないとやっていけないこと、また、

 

売上があっても実際、手元に残るお金はほとんどないことも、知らない人は多いのです

 

 

以前に記したとおり、売上の一割が手元に残れば、超優良企業です

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

温度管理の考え方も変わった?

こんな会社は潰れます~その102

 

 

 

 

温度管理はビジネスとしても大事だと述べましたが、最近は少し変わってきました

 

 

 

 

 

一昔前ならどうだったでしょう?

 

冷房って、どこへ行っても、むちゃむちゃ寒くなかったですか?

冬は冬で暖房が強くてカラカラだったり…

 

エコという観点からは程遠い時代でしたが、それを想定して衣服などで調整していましたね

 

 

 

 

 

 

 それはそれで管理をしていたと思うのですが、

東日本大震災以降、価値観というか考え方が強制的に変わってしまいました

 

 

 

 

生きることが、生活が最優先なので、

温度なんて二の次だ

 もちろん、当時は電気の安定供給の問題もあって、強制的に消灯などをしていましたが

 

 

 

 

そのため、夏場でも、近所の100均などは冷房をほとんどつけず、営業してました

 

さすがに、店内は暑く長期滞留ができない状態だったため、しばらくするとマシになりましたが…

 

 

 

最近でも冬場のスーパーの一部ではほとんど入れていないところもあります

 

冷凍のショーケースの前などは非常に寒いですね

 

 

 

 

 

 

しかし、このことが原因かどうかわかりませんが、

日本人全体に温度を調整しようとするセンサーがボケたような気がします

 

 

 

店舗にいっても、ちょうどよいと感じる店舗は減ったような気がします

 

 

 

 

実際電気代さえ削減すればいいというシビアな現実もありますが、

こんな状況だからこそ、店舗で働く人たちの温度に関する気配りが必要となります

 

 

 

 

暑い寒いと判断して、温度を管理する、その上でコスト削減に努める、こんなことが、雑におこなわれていれば、人間がダメになるような気がしてなりません

 

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

温度管理も経営者の仕事②

こんな会社は潰れます~その101

 

 

温度の話でしたが、もうちょっと余談です

 

 

 

 

創業者の息子がどうしたのか、ということですが、

実力うんぬんは別として、当然、一部門のトップになれるわけです

 

 

当時のダイエーは、GMS、TS、HP、と3つの部門に分かれていて、詳しいことは忘れましたが、GMSとは総合スーパーのこと、その中でHPという部門のトップになっていました

 

HPとはハイパーマートの略で、当時のアメリカのウォルマートをモデルにしていたと言われています

 

 

現在のコストコみたいなもので、倉庫と店舗を一体化することで、大量仕入れ、人件費の削減、家賃などの初期条件の軽減から、消費者に安く提供できる仕組みです

 

 

 

 

ただっ広い店舗でモノが探せなかったり、日本人に馴染まない食品などなど、

単なる模倣で終わったのと、ちょっと日本では早すぎた感があり、失敗、撤退を余儀なくされました

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやく本題

アメリカで最新のビジネスモデルを勉強してきた息子さんは、とんでもない決断をします

 

 

 

店舗に暖房を入れないよ!!

(冷房は入れますよ)

 

 

 

 

何故か、

当時の最新の理論によると、お客さんが店舗に何人か同時に入ると(たぶん500人とか?)、その人々の熱気で、冬場でも何度以上かが保たれるため、暖房はいらないという

 

とんでもない理論を導入したのです

 

 

 

 

 

 

 

 

…じゃあ…

最初の1人目は寒くない?????

 

 

反対する人の意見は聞かなかったんでしょうね

 

 

当然、寒いとクレームになり、急いで暖房を導入しました

 

最初から冷暖房にするコストを考えると、相当な出費があったと思います

 

 

実際、店で切り盛りをしている人からすれば分かると思うのですが、店舗に入ることのない人の机上の理論ではうまくいきませんね

 

 

この損害も本体の経営を圧迫したようですね

 

 

 

表題とは変わりますが、二代目は難しいことを表す出来事でした

 

 

 

 

では

 

温度管理も経営者の仕事①

こんな会社は潰れます~その100

 

 

 

温度管理というと、僕の知っているダメダメな話があるので記します

 

 

 

現在はイオンの傘下となりましたが、ダイエーの話

 

なぜ、このようになったかというと、ピーク時の売上が1兆円あったにもかかわらず、経常利益が100億円と売上を落とせば即赤字になるという体質に問題がありました

 

 

 

 

 

それは置いといて、創業者は中内家でかつてはソフトバンクホークスの前身で、ダイエーホークスのオーナーとして有名だった方です

 

 

 

一代にして創業者となる人間はバケモノのようなものだと思っていますが、そのバケモノでも、自身の息子には甘いのです

 

 

 

 

 

 

話はすり替わっていますが、2世、3世で会社を伸ばすところと、ダメにする会社とでは雲泥の差です

 

うちの会社は後者のダメな会社ですが…

 

 

 

 

僕の知っているところで、ユニ・チャームさんは高原さんというバケモノで一代で基盤を作りましたが、その息子さんも優秀で、海外に積極的に進出し、規模も大きくさせ、成功しています

 

 

一方で、ベネッセコーポレーションという会社は福武さんが大きくしましたが、詳細はともかくとして、前マクドナルドの社長だった原田さんを迎えました

今後の方向性はともかくとして、世間を驚かせたニュースでした

 

 

 

 

 

どこの会社も自身が退いた後も会社の繁栄を願うのですが、難しいですね…

 

成功する会社とそうでない会社は何が違うのか?

失敗している会社にいるのでわかりませんね(笑)

 

 

 

 

 

 

さて、表題に戻りますが、ダイエーが創業者を追われるひとつの要因だと思っていますが、それは次回にします

 

 

 

では