夢みたいな話はない④

こんな会社は潰れます~その143

 

 

 

さて神風なんて吹くはずもなく、騙されている、というのはどういうことか?というと、

 

 

 

 

 

なんだかんだで手数料を取られていることなんです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その額、約800万円!!(推定)

 

 

 

 

 

 

 

…どうしてこんなことになったんでしょうか?

 

 

本筋は後ほど話しますが、詐欺、あえて詐欺と呼ばせてもらいますが、

 

人間の心理をうまくというか、欺くのがうまいということだと思います

 

 

 

 

 

例えば、100万円や200万円といった金額が手に入ると言われれば、1万円や2万円というお金が必要と言われても、疑ってかかるでしょう

 

 

 

 

しかし、これが、60億円出るかもしれない、となると、10万、20万円のお金なんて、はした金と感じてしまうのです

 

 

 

 

 

 

詐欺グループはうまくうちの社長に取り込み、

 

最初はあくまでも宝くじ感覚で参加してみませんか?と誘います

 

 

 

 

当然、最初はそんなうまい話なんてない、と思い、疑ってかかっていました

 

ところが、詐欺グループは巧みに誘います

 

 

 

『とりあえず会員になりませんか?』

 

 

 

 

 

さぞかし高い入会金じゃないだろうか、と思いきや、

 

 

『申し訳ないけどルールなので、2万円だけください』

 

 

 

 

 

 

 

社長は、『うさんくさい割には、良心的ではないか』、と好意的に受け止め、『2万円なら損しても惜しくない』と宝くじを買う感覚で参加します

 

 

 

こうして、少しずつ深みにはまっていきます

 

 

 

では

 

 

夢みたいな話はない③

こんな会社は潰れます~その142

 

 

 

実際は借金が膨らんでいるのですが、本来なら、本業で儲けを出し、借金の返済をしていくのが筋です

 

 

 

しかし、以前お話したとおり、運転資金がショートしているのか、借入金の返済原資がショートしているのかわからない状況で何年も営業しているため、

 

 

出店の度に、借金が増えていっても、お金が回ったという実感があり、儲かっていたと思い込んでいたという節があります

 

 

 

 

 

 

 

このような状況下、社長は、

 

『困ったら神風が吹いていつも助かっている』という感情を持っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…神風というと、昭恵夫人によって忖度があったと度々話題がありましたが、

 

政治の世界で忖度なんてあたりまえだ、と言いたいですね

 

 

うちのライバル会社は、民進党の議員さんからたくさん恩恵を得ていて、

 

うちなんか、カスみたいな情報すら回ってこない

 

こんなの利益供与じゃないんですか?いろんな意味でのバックマージンが存在してますよね…

まあ、儲かってない会社にはバックは期待できないでしょうが…

 

 

 

 

 

 

 

…話がそれましたが、

 

『神風という』夢のような話を信じてしまう土台があったことは否めないでしょう

 

本業で儲けて、いずれは無借金で経営するって言ってたのはどこへいったのだろう、と思っていたら、今回の神風で実現させようとする算段でした

 

 

 

 

 

では

 

 

夢みたいな話はない②

こんな会社は潰れます~その141

 

 

 

『社長、騙されてますよ!!!』と思うところですが、なんせ資産の流動化なんてわかるようなわからないような話をするもんだから、

 

 

 

もし、本当だったら、うまくいった時に仕事がしずらくなると思い、黙るしかないという心境でした

 

 

まあ、実際、今は本当ではないと確信しているのですが、完全に信用している人には何を言っても無駄なので、騙されたことに気付いたときしか近づけないな、というカンジです

 

 

 

 

 

 

 

うちの会社は儲かっているかいないか、ということは別として、

 

初期のころは、良いタイミングで安く資産を取得できていました

 

 

しかし、次第に資金繰りが苦しくなり、本当に資金がショートしそうになったときに、新たな資産が手に入り、そのお金を運転資金に回していました

 

 

 

 

 

わかりにくい話だと思いますので、少し説明しますが、

 

資金繰りには、つなぎ融資的なものが必要となりますが、返済が見込めないとなると、銀行は融資をしてくれなくなります

 

 

 

しかし、一昔前までは(今はどうだかわかりませんが)、新たな資産を購入するという条件のもと、銀行から融資が引き出せたのです

 

 

 

それを利用して資金が回らなくなったら、新たな物件を購入して融資を受けるということを繰り返しますが、

 

 

借金は当然増えていきます

 

 

 

 

では

夢みたいな話はない①

こんな会社は潰れます~その140

 

 

 

さて以前、資産の流動化の話をしました

 

一般的にはどうあれ、うちの会社の場合、目の前の運転資金が不足しているので、

 

 

ホテルを一部売却して、投資家に対し、家賃のようなカタチで利回りを保証する、というものでした

 

 

しかも、売却したホテルについては今まで通り経営でき、将来的には買い戻しも可能というすばらしい条件なんです

 

 

 

 

 

そして、

その投資額、なんと60億円!!

 

 

 

 

 

…と言っても、皆さんにとっては額が中途半端なので、すごいかどうかはわからないところでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

うちにとってはホテル以外の部門の借金を含めても50億円くらいだと推測できるので、

 

銀行への借入金をすべて返済できるのです

 

 

 

 

 

しかし、60億円の投資に対しての対価として、月々投資家に支払わないといけませんが、

 

 

現在の銀行への返済に比べ3分の1から半分程度になるようなのです

 

 

 

 

そして、

すべて返済しても、10億円程度手元に残るため、老朽化している施設のリニューアルなどに使い、現状よりも売上アップが期待できるというものです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな夢のような話を延々と1年くらい、社長は嬉々として話しています

 

 

 

 

 

 

…ホントなんでしょうか???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今ここで僕がこんな話をするということは…

 

 

 

 

 

 

 

どうやら騙されているのではないか、と確信したからです

 

 

 

 

 

次回に続きます

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同族なら身内同士は仲良くしないと大変なことになりますよ⑦

こんな会社は潰れます~その139

 

 

 

社長と副社長同士は仲が悪いわけではないのですが、

会社の発展のために、どういう会社を作っていくかを真剣に考えていくうえで、

 

特定の役員によって、情報源が限定されていることに気付かず、結果として、大事な人事権を手放してしまいました

 

 

 

 

 

結局、現場長である役員が自分の気に入った社員のみを昇進させていることになるので、

 

『社員の給料は誰が払っているんだ』とい問いかけに対して、

 

 

『社長でも副社長でもなく、現場の長である役員になりました』というのが答えです

 

 

 

 

 

実際、はっきり、社員に対して、

『俺が○○円上げてやったから』と堂々と言ってます

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな状況でも、社長は自分が給料を決めていると思い込んでいるので、悲しいばかりです

 

 

 

 

 

 

同族以外の役員は有限責任なので、会社が潰れても債務をかぶるリスクがないのに、

 

人事権を取ったということは、会社を好きに牛耳れるということになります

 

 

 

あとは、社員を人質に取ったようになっているので、

『そんなことしたら社員が辞めます』とか脅しをかけ、自身のやりたい放題の状況を作ります

 

 

社員が辞める時、社長に直接言わせなくしたのも、社員のことは社長よりも知っているぞ、と思わせるためです

 

 

 

 

 

 

 

同族たちのコミュニケーション不足により、自分たちの意図しない会社になってしまいました

 

 

 

社長、いいかげん気づいてね

 

 

 

 

では

 

同族なら身内同士は仲良くしないと大変なことになりますよ⑥

こんな会社は潰れます~その138

 

 

 

新卒の社員の初任給が他社より高い、といってもせいぜい1万、2万の話なので、

 

中途採用の社員の給与水準はさらに低いわけです

 

 

 

すると、どうなるかというと、

 

中途採用の社員を昇進させるしかなくなります

 

 

 

 

ここで、新卒社員は社長が評価し、中途入社の社員は副社長をはじめとする役員が評価するものだから、

 

中途社員の給与を上げれば、バランスをとって、入社2,3年の社員もベースアップしていく

 

 

 

 

 

 

 

 

通常なら2,3年に1回のところが、毎年、ひどいケースになると、

 

2階級昇進の特進など、スーパーインフレな状況がおこります

 

 

何度も言っていますが、ここ10年ボーナスが出ていない会社なんです

 

 

 

 

 

おかしいと思いません?

 

 

 

 

 

通常であれば、月給は低めに抑え、ボーナスで各社員の年収を上げるという会社が多いと思うのです

 

だが、逆にボーナスが出ないから、せめて月給だけでも上げてやろうという、

 

本末転倒な状況になっていることに、役員の誰も気づいていない、

 

 

 

ほんと、おかしな会社です

 

 

しかも、その昇進が実際の利益向上に伴うものでも、社内試験のような資格取得に伴うものでもなく、

 

役員の好き嫌いによって給与が決められているのは明白です

 

 

 

 

 

うちの会社で言うと、上は課長止まり、一般の社員も係長止まりなので、

 

上は年寄りばかり、昇進は頭打ちなので、中間層は辞めていく、の悪循環です

 

 

 

こういったところも潰れそうな原因のひとつです

 

 

 

 

では

同族なら身内同士は仲良くしないと大変なことになりますよ⑤

こんな会社は潰れます~その137

 

 

 

 

役員さんたちの給料は、目いっぱい高く設定している状況のなか、

 

『儲かっているのだから、こいつらの給料を上げなくてはならない』

となります

 

 

 

 

とんだ勘違いなのですが…

 

 

 

 

 

まず、儲かっていないのに、『借金して出店して、社員に給料をまわさない』と思っているところが根底にあります

 

 

そして、その歪みは新卒社員の給与額へと向かいます

 

 

 

 

 

 

 

 

僕をはじめとして、新卒採用として入社した人間も大半を占めるなか、前述したとおり、

 

他社と比べて、新卒社員の給与が高い、という状況がありました

 

 

 

 

 

それは、現在は中途採用の社員でまわしながらも、将来的には新卒社員中心の会社にしていくという社長の長期計画だったのですが、

 

 

 

 

 

現在の中途社員で構成された役員や副社長からみると、情もあって、

 

中途入社の社員にお金をまわすべきだ、という考え方になります

 

 

 

 

 

 

そんな状況下で、役員に全社員の給与を開示したものだから、

 

『○○(僕の名前)のほうが、○○(中途採用の店長)より給料が高いじゃないか!』

 

という話になります

 

 

 

 

そこで、どんどん給与のインフレがはじまるわけですね…

 

儲かっていない会社なのに…です

 

 

 

 

 

きちんとした給与体系の仕組みもあるのですが、その仕組みの中では、

 

役員たちの納得する給与を中途採用の社員に出せないことも問題となります

 

 

 

 

次回に続きます

 

では