夢みたいな話はない⑨

 こんな会社は潰れます~その148

 

 

 

詐欺集団は少額ながら、請求は続きます

 

『A社がなんだかんだで遅れているので、B社にしてみてはどうかと思います』

 

『申し訳ありませんが、システムの変更のために70万円用意していただいたらと思います』

 

 

 

 

75万6000円のお支払です

 

 

 

 

 

 

 

 

『ウイルスの除去に手間がかかっていまして、今のままでもいいのですが、時間がかかるかも知れません』

 

『現状の契約では直接御社の口座に入金ができないのですが、できるようになれば、諸事情は改善される可能性があります』

 

 

『口座開設費用で50万円必要となります』

 

 

 

54万円のお支払です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらに時間にないことがよいことに、足元を見られ、少しずつ支払が発生していきます

 

社長も社員に公言している手前、早く経営改善をしたい焦りもあり、どんどん盲目になっていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果800万円くらい支払っています

 

 

うちは銀行への返済金どころか、月によっては業者への支払いや従業員の給与も遅れている現状があるのです

 

 

 

 

 

 

 

 

当然、どんどんどんどん苦しくなっていくわけです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このブログを読んでいる方から見れば、そんな嘘みたいな話なんて…と思うかもしれませんが、

 

 

 

事実なんです

 

 

 

 

しかも、さらにお人よしだと思うのは…

 

『5月末にお金が入らないと本当にやばいから、5億円だけでも振り込んでください』

 

 

 

 

こちらの手の内をべらべら教えているもんだから、相手の思うがまです

 

 

 

 

 

うちの会社が潰れるまでの時間稼ぎをしていることは明白ですね

 

 

 

 

では

夢みたいな話はない⑧

 こんな会社は潰れます~その147

 

 

 

さて、詐欺集団のメリットとして、手数料を取る、というものがあると前述しましたが、それはどんなものでしょうか?

 

 

 

 

まず、最初にわずか2万円で宝くじに当たるかもしれないという権利を買う

 

 

 

 

 

 

 

続いて、色々な審査があるわけですが、当然、進まないわけです

 

順番でいうと、うちの会社の前で審査が終わってしまうことが度々続きます

 

 

 

 

 

こちらは急いでいるので、そこに詐欺集団は付け込んできます

 

『順番はネットのシステムで管理されていますが、これはあくまでもシステムなので、特別にシステムを変更すれば審査の順番は変えることができます』

 

 

はい、詐欺の常套手段ですねー

 

 

この誘いにまんまと乗ってしまいます…

 

まず、システム変更料として10万8000円

 

 

 

 

普通ならありえないところですが、

60億円手に入るとすれば、10万円なんて安いもの

 

詐欺ってすごいですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつ問題が、

 

インターネットというものを社長が理解していない

 

これは致命的です…

 

 

 

今の時代、当たり前に使われている

 

ネットバンキング、クラウド、ハッキングによるウイルス…

 

すべてに疎い…

 

 

 

話を聞くと、詐欺集団の用語の使い方は非常に雑にも関わらず信用している…

 

 

 

 

 

 

 

知らないということは企業にとって悪ですね

 

 

 

 

では

夢みたいな話はない⑦

こんな会社は潰れます~その146

 

 

 

 

前述しましたが、

 

前回は3番目に審査が開始されるはずでしたが、1社のみ審査が通ったため、次回に持ち越されました

 

次は、というと、なんだかんだ理由をつけて、審査が開始されません

 

何回かのやりとりのうち、ようやく審査が通ります

 

喜んだのもつかの間、今度はそのエージェントの社員が資金の持ち逃げをします

 

そのエージェントをAとすると、その資金の回収に時間がかかるため、エージェントBが紹介され、また同じような手続きを取ります

 

エージェントBは途中まで手続きは順調なのですが、コンピューターがウイルスに感染して、ネットバンクからお金が送金できないなどと時間がかかります

 

 

 

 

うちの社長はしびれを切らし、待っていると、エージェントAとエージェントBを斡旋した会社が(エージェントX←普段はこの会社と交渉している)、早い方で契約をすると双方に脅しをかけようと提案します

 

 

 

 

 

 

 

お察しの通り、エージェントAとエージェントBはグル、もしくは、架空のものだと推測されるので、

 

 

 

結局、双方のどちらからも、お金が振り込まれることはありません

 

 

 

 

ここに手数料が発生するポイントがあるわけですが、オレオレ詐欺を彷彿させるもので滑稽に感じます

 

 

 

次回に続きます

 

 

では

 

 

 

夢みたいな話はない⑥

こんな会社は潰れます~その145

 

 

とにかく、うちの会社まで審査が開始されるまでに、たくさんの行程が用意されているようなのですが、当然ながら、

 

 

最初に説明はされていません

 

最近になって、少し詳しく聞くと、様々な行程が50くらいあった、と言います

 

 

 

 

どう考えても怪しいのですが…

 

 

 

 

 

 

 

皆さんも不思議に思うかもしれませんが、

 

相手側(詐欺集団)のメリットは何なのか?がわかりません

 

 

 

話を聞けば聞くほど、

 

『我々はボランティアみたいなもので、あなたがたの会社のように、一生懸命、地域に根付いている会社を支援したいのだ』

 

 

『どうせ韓国で使えないのだから、あなたの会社に有用に使ってもらえば、我々はわずかな手数料でよいのです』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長年仕事をしていればわかると思うのですが、

 

 

双方に得がなければ、売買契約は成立しないと思いません?

 

 

儲かる話があるときは、わけのわからない人に教えず、身内だけでお金を取り込むので、絶対に表に出てくることはない

 

 

 

 

 

 

 

 

長らく会社をほったらかしにした代償でしょうか

 

役員報酬だけ貰って、あとは、担当役員に丸投げで10年以上経って、困って、こんなことに引っかかるとは…

 

 

 

 

 

 

さて、詐欺集団側のメリットとは…

 

手数料収入ですね

 

 

 

 

 

それは次回、

 

 

 

 

では

 

 

 

 

夢みたいな話はない⑤

こんな会社は潰れます~その144

 

 

傍から聞けば、すべて怪しいと思うことばかりですが、一旦信用してしまうと、なかなか疑いをかけなくなります

 

 

 

あくまでも宝くじ感覚なのです

 

 

 

 

 

 

 

詐欺師の上手いやり方なのかはわかりませんが、

 

『30社ほどエントリーされていて、あなたの会社は上から3番目に審査が始まるような段取りです』

 

 

 

『本日は1社のみ審査が進まなかったので、次回になります』

 

 

 

 

 

 

そこで、うちの社長は、

『あー残念だった、今回は抽選から外れたみたい』と、本当にくじから外れた感覚で表現するのです

 

 

 

いやいやいや…と思うところですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

ここでいう審査というものが、イマイチわかりませんが、要は、

韓国内で財閥などが不正に儲けているお金があるが、韓国内では引き出すことができない、カンパニーを使えば、日本の銀行からなら引き出せる、というものだそう

 

 

 

なんとも怪しい話ですが、

あるエージェントをかませば、特別にお金を引き出せるので、不正なお金ではありません、となんともわけわからない話です

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも韓国は現状もそうですが、大統領の不正や財閥との癒着など、韓国内の経済界はとても荒れています

 

 

なので、使途不明金など、わけのわからないお金がたくさんあるとは思いますが、なぜ日本では有効になるのかの説明がされていません

 

 

 

次回に続きます

 

 

 

では

 

 

夢みたいな話はない④

こんな会社は潰れます~その143

 

 

 

さて神風なんて吹くはずもなく、騙されている、というのはどういうことか?というと、

 

 

 

 

 

なんだかんだで手数料を取られていることなんです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その額、約800万円!!(推定)

 

 

 

 

 

 

 

…どうしてこんなことになったんでしょうか?

 

 

本筋は後ほど話しますが、詐欺、あえて詐欺と呼ばせてもらいますが、

 

人間の心理をうまくというか、欺くのがうまいということだと思います

 

 

 

 

 

例えば、100万円や200万円といった金額が手に入ると言われれば、1万円や2万円というお金が必要と言われても、疑ってかかるでしょう

 

 

 

 

しかし、これが、60億円出るかもしれない、となると、10万、20万円のお金なんて、はした金と感じてしまうのです

 

 

 

 

 

 

詐欺グループはうまくうちの社長に取り込み、

 

最初はあくまでも宝くじ感覚で参加してみませんか?と誘います

 

 

 

 

当然、最初はそんなうまい話なんてない、と思い、疑ってかかっていました

 

ところが、詐欺グループは巧みに誘います

 

 

 

『とりあえず会員になりませんか?』

 

 

 

 

 

さぞかし高い入会金じゃないだろうか、と思いきや、

 

 

『申し訳ないけどルールなので、2万円だけください』

 

 

 

 

 

 

 

社長は、『うさんくさい割には、良心的ではないか』、と好意的に受け止め、『2万円なら損しても惜しくない』と宝くじを買う感覚で参加します

 

 

 

こうして、少しずつ深みにはまっていきます

 

 

 

では

 

 

夢みたいな話はない③

こんな会社は潰れます~その142

 

 

 

実際は借金が膨らんでいるのですが、本来なら、本業で儲けを出し、借金の返済をしていくのが筋です

 

 

 

しかし、以前お話したとおり、運転資金がショートしているのか、借入金の返済原資がショートしているのかわからない状況で何年も営業しているため、

 

 

出店の度に、借金が増えていっても、お金が回ったという実感があり、儲かっていたと思い込んでいたという節があります

 

 

 

 

 

 

 

このような状況下、社長は、

 

『困ったら神風が吹いていつも助かっている』という感情を持っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…神風というと、昭恵夫人によって忖度があったと度々話題がありましたが、

 

政治の世界で忖度なんてあたりまえだ、と言いたいですね

 

 

うちのライバル会社は、民進党の議員さんからたくさん恩恵を得ていて、

 

うちなんか、カスみたいな情報すら回ってこない

 

こんなの利益供与じゃないんですか?いろんな意味でのバックマージンが存在してますよね…

まあ、儲かってない会社にはバックは期待できないでしょうが…

 

 

 

 

 

 

 

…話がそれましたが、

 

『神風という』夢のような話を信じてしまう土台があったことは否めないでしょう

 

本業で儲けて、いずれは無借金で経営するって言ってたのはどこへいったのだろう、と思っていたら、今回の神風で実現させようとする算段でした

 

 

 

 

 

では