会社の設立コンセプトとは⑩

こんな会社は潰れます~その203

 

 

 

では例えば10名の予定が8名しか出勤しなかったとしましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしますか?

 

 

納品時間は待ってくれないので、作るしかありません

 

 

では8名でラインに流すのならばどうするか?

 

 

10か所のうち2か所を誰かがカバーしなければなりません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

となると、どうするか?

 

 

より手先の器用な4名が1.5か所を担当する、となります

 

 

こうすると10か所はカバーできますね

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながらスピードは遅くなりますね

 

 

もしくは、

 

盛付が雑になっても同じだけの製造個数を作り続けることを選択するのか…

 

 

 

 

本来の会社であれば時間がかかっても出来上がりを重視するでしょう

 

 

 

 

 

しかし、それは理想論であって、

 

これはこれでしょうがない一面もあるのです

 

 

 

 

 

 

なぜなら、

 

 

 

 

製造が終わらないと帰れないからです…

 

 

 

 

 

では

 

 

 

 

 

 

 

会社の設立コンセプトとは⑨

こんな会社は潰れます~その202

 

 

 

 

ライン製造の面白いところは、熟練度によってスピードが変わることはもちろん、

 

 

人数によってもスピードが変わることです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

例えば10人が10人そこそこ手先が器用な人間なら1時間に500個作るのが可能な商品があるとしましょう

 

 

 

わかりやすく10か所を埋めると考えるなら、一人が一か所を担当することとなるので、まあ丁寧に盛り付けることができます

 

 

 

 

 

 

 

予定したシフト通り皆が出勤したと考えるならば、安定した商品が作り続けると考えられますが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの会社の黎明期、つまり知名度もなかった会社というのは、

 

 

 

 

 

当日にならないと何名出勤するかわからない状況でした

 

 

 

 

 

では

 

 

 

会社の設立コンセプトとは⑧

こんな会社は潰れます~その201

 

 

 

 

 

うちの工場生産ラインというものは、オートメーション化などとは程遠く、

 

 

ほとんどが手作業なんです

 

 

ベルトコンベアーがあって、そこに商品を並べて作るわけですが、スピードの調整はそこにいるパートさんの熟練度次第…

 

 

 

 

 

 

 

生産ラインのスピード調整には、大きな特徴があります

 

 

 

 

 

 

5人いても10人いても、

 

一番遅い人にスピードを合わせなければならない

 

 

ここがポイントなのです

 

 

 

 

 

熟練度の高い人ばかりがラインに並べば、無尽蔵にラインスピードを高めることができるわけです

 

 

 

 

 

 

あとはそこにどれだけ良い商品を作るかという愛情でスピードがコントロールされるわけです(笑)

 

 

 

 

では

 

 

 

会社の設立コンセプトとは⑦

こんな会社は潰れます~その200

 

 

 

僕が入社して驚いたのはこの現実…

 

 

 

 

パートさん

『私たちは作るけど買わないよ』

 

 

 

僕『何でですか?』

 

 

 

 

 

パートさん『食べたいと思わないから…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色々と理由があるのですが、誤解されると困るので…

 

 

衛生的に問題があるわけではありませんよ

 

 

でもわかったのは、

 

 

 

 

 

 

 

食べ物ではなく、『モノ』という感覚で作っている!!

 

 

 

 

 

 

 

はじめた当初はいなかったのでわかりませんが、

 

社長の身内の人間が製造現場を離れたことに加え、

 

取引先を急激に増やしたことで、

 

 

食品作りの愛着が薄れた

 

 

 

 

 

 

要は作らないと仕事が終わらないという現実だった

 

 

 

 

では

 

 

 

 

会社の設立コンセプトとは⑥

こんな会社は潰れます~その199

 

 

 

スーパーの総菜をひっくり返すとトッピングが蓋について汚らしくなっているのを見かけることがあると思いますが、

 

 

製造して出荷する段階でそのような商品が何品かあるのに、あまりクレームはありませんでした

 

 

 

 

 

 

 

そのくらい売れてたんですね

 

 

 

 

 

だから欠品はチャンスロスということで、ペナルティは大きかったのですが、納品さえすれば担当バイヤーが目にしなければ大丈夫だったのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど、こんな現象がありました

 

 

 

 

パートさん達がうちの工場の商品を買わずに、よその総菜を買っている人が多かったのです

 

 

 

 

では

 

会社の設立コンセプトとは⑤

こんな会社は潰れます~その198

 

 

 

 

消費が活発だったといいますが、バブルがはじけて、土地価格が下がったことで大型スーパーの出店が活発になったことも要因といえます

 

 

 

 

 

 

それに、今の多様化と違い、盆・正月以外のイベントでも、人々は食にお金をかけていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高級路線というのは少なくなりましたが、バレンタイン、ひな祭り、花見、ゴールデンウィーク、秋祭り、運動会、クリスマスなどなど…

 

 

 

 

 

イベントごとにはスーパーがチラシを打ち、来店するお客様は外食等しなくても、家庭で食事くらいは少し豪華に、と弁当やお寿司のようなものが売れたのです

 

 

 

 

今とは随分違いますね…

 

 

 

 

しかし、うちにとっては、ひどい商品でも売れたという非常によい時代でした

 

 

 

 

 

では

 

 

 

会社の設立コンセプトとは④

こんな会社は潰れます~その197

 

 

 

弁当卸業とういうのは、レストラン経営と根本的に違うことがあります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地味なんですよ(笑)…

 

 

 

 

 

というのは半分は冗談ですが、購入するお客様を顔を見ることができないということ

 

 

 

 

 

 

 

 

つまり、レストランといのは、お客様に給仕をし料理を提供するホールと料理を作るキッチンとの2つに分かれていると考えると、

 

 

 

弁当卸業というのは作って、店舗に届けるだけ、提供し、お客様の声をダイレクトに聞くのはスーパーの現場の方々…

 

 

 

 

 

ある意味、効率はいいのですが、直接クレームがない分、ダイレクトな商品づくりができないという欠点があります

 

 

 

 

 

 

 

それでも、当時はバブルがはじけたとは言え、人々の消費自体は拡大していたような感覚はあります

 

 

 

 

では