こんな会社は潰れます~その46
年賀状、バレンタイン、中元、歳暮、クリスマスケーキ、おせち…と、
様々なイベントが巷で行われるときノルマが発生しますね
そもそも、何故こういう時に販売ノルマが課せられるのか?
多くの会社がボーナスの原資としているからです
わかりやすいんですね
例えば、水道光熱費や家賃、リースなど会社運営には固定費がかかります
だから、どんな商品を販売する場合もおおまかなパーセンテージで経費を差し引いて、利益を算出する
ところが、スポット商品の場合だと考え方が違って、
いつも取り扱わない商品ということで、固定費を考えない
場合によっては人件費も考慮しないこともあるので、
売上-原価=利益
となり、さらに委託販売になると、
手数料売上=利益
となるのです
ただ、実際はノルマの達成となると大変ですね
通常の業務が評価される場合、職能や部署によって評価基準は様々なので、
多少サボっていてもバレないし、よほどでない限り減給もありません
しかし、同じものを販売する場合は、はっきりと差が出てしまうため、
いやでも売らなきゃいけません
このノルマの達成が、目立ってしまうが故に、
ボーナス査定だけでなく、昇進や昇給にまで響いてしまうと考えざるを得ません
そこで、
ボーナス支給額の何パーセントかを使って、自腹でノルマを払う人間が出てくるわけです
逆に言えば、
現在の地位が保障されるためには、ボーナスの何割かを使って自腹を切ればいい
と考えている人もいます
しかし、本業がダメで大赤字を抱えているのに、
『これがボーナス原資になるから』と平然という役員
そもそもいくら売ったってうちの会社のボーナスは出ないのです
単純な足し算、引き算で分かるのに…
しかも販売すると言ったって、赤字の会社だと仕入先の業者もあまり儲からないから、昔のように、なかなか売れなくなる
結局、前年割れをしているのに、社長への報告は、『前年並です』と報告する
口頭での報告のみだったり、作成した資料も嘘ばっかりの役員
社長もそれを確認しない、売上を見ればわかるのにね
こんなんだから、ノルマの設定もいいかげん
いくつ売るか、どこに売るか、達成したらどうなるのか、何も考えない
ただ、去年これだけ売ったから、では売れません
たかがノルマも設定もできない会社なのです
では