こんな会社は潰れます~その63
本来、社長の交代というのは華々しいものだと思うのです
未来永劫、会社が繁栄しないといけないですから
しかし、うちの場合、社内的には、現社長が指揮を取っているのですが、きちんとした交代劇がなされず、
社外的に専務である息子が実質的経営者となっています
何故か?
再々の再建計画も達成不能となり、金融機関からの信用が全くないからです
うちの社長は元々数字を見ないで、現場に任せきりなのですが、お金に携わらなくなってから、
一層利益に無頓着になりました
ところで、再建計画というのは、なんとなく決まりがあって、
役員報酬の削減を伴った、世代交代が必要なのです
うちの場合は、社長の親が取締役として在籍していたので、今回の再建計画を機に、引退するという名目で、まず役員報酬を額面上削減します
次に世代交代ですが、
銀行にしてみれば当然リスクがあるわけです
何故なら、現社長だからこそ繋がっている取引や、社員だけでなく、お客様にも一定のカリスマ性を有している場合があるからです
それでも社長交代を条件とするのは、
死ぬまで働かせるなら、若い方がいいからです(笑)
経営がほぼ破たんしているとはいえ、倒産させるわけにはいかないですから、金利だけでも長く払ってもらいのでしょう
あと、当然生命保険にもたくさん加入させられます
いざとなれば死ね、ということなんでしょう
まあ、金貸しは最終的にはそういう考えなのでしょうね
うちの会社は同族なので、息子が社長でも構いませんが、もうちょっと現場で経験させてからにしてもらいたかったです
頭はいいんだけど、数字でしか物事が考えられないので、人望がない
まあ悪いのは借金を後世に丸投げした社長ですけど
では